トップ > 製品情報> IEEE1394インターフェイス > IEEE1394活用講座DV編


(Sofmap World Hyper 1999年10月号抜粋)
 
カメラを買って、娘や息子が遊ぶ姿を撮ってはみたものの、 だらだらと流れる映像は退屈そのもの。
おじいちゃんやおばあちゃんは楽しそうに見てるけど、ホントに楽しいのか?って疑問も沸いてくる。ビデオ買っちゃったから撮らなきゃ、撮ったから見なきゃ。そんな使い方じゃ、高価なビデオカメラがもったいない。ここはいっちょビデオ編集に挑戦だ!
ここで紹介するシステムは、本格的なビデオ編集が”本当に”カンタンに誰にでもできちゃうスグレモノ。テレビCMや他の雑誌が信じられなくても、ここは信じてチャレンジしてみよう!
パソコンでビデオ編集するには?
  パソコンでのビデオ編集というと高いマシンや専用ハードウェアがないと使いものにならないという感じがするが、それはもう昔のこと。今では初心者でも気軽に楽しめる製品が登場している。高価な専用ハードウェアもまだあるが、それらはあくまでもプロ用の機器だ。
では、パソコンでビデオ編集するために最低限必要な機器とは何だろうか?プロでも初心者でも、ビデオ映像をパソコンに取り込む為のビデオキャプチャカードと、そのビデオデータを編集するソフトが必要になる。大ざっぱにいってしまえば、この2つがあればパソコンでビデオを編集できてしまうのだ。
 
デジタルビデオカメラなら IEEE1394がおすすめ
  デジタルビデオカメラを使っているなら、キャプチャカードとしてIEEE 1394がおすすめだ。デジタルビデオカメラには標準でDV端子というデジタル信号のビデオアウトプットがついている。この端子をIEEE1394と接続して使えば、デジタルデータでビデオ映像をパソコンに取り込める。S端子などを使った従来のアナログ方式のビデオキャプチャと違い、キャプチャやビデオカメラへの書き戻しで画像の劣化は起きない。また、パソコンから直接デジタルビデオの制御もできるのだ。
IEEE1394はパソコンに周辺機器やAV機器を接続したり、AV機器同士を接続するための汎用的なデジタル・インタフェイスだ。従来のキャプチャカードと異なり、キャプチャ専用の機器ではない。デジタルビデオ自体の記憶方式が、もともと圧縮技術を使っているため、JPEGやMPEGといった圧縮機能も必要ないのだ。
 
IEEE1394 を使って スマートにキャプチャする
  今回はラトックシステムから発売されている、REXシリーズのWindows版IEEE 1394カードを使って、ビデオキャプチャとデジタルビデオへの書き戻しをしてみた。ビデオ映像の取り込みは、RsDvCapという専用ソフトか、付属のビデオ編集ソフトでキャプチャできる。ビデオファイルの変換ユーティリティも用意されているので、デジタルビデオに対応していないビデオ編集ソフトにも、キャプチャしたビデオファイルを変換して使うことができる。
取り込んだビデオ映像はコマ落ちがなく、デジタルのクリアな映像も保っている。デジタルビデオへの書き戻しも、カンタンに行なえた。パソコンのCPUやハードディスク性能にも左右されるが、従来のビデオキャプチャカードに比べると、キャプチャ品質も向上している感じだ。通常、キャプチャボードで行なわれるアナログとデジタル信号の変換や、圧縮などを必要としないスマートな取り込みを行なえるからであろう。使い勝手も良く、キャプチャ自体の難しさはないので、IEEE 1394を使ったビデオキャプチャは、初心者にもおすすめといえるだろう。

やってみよう!パソコンでビデオ編集
IEEE1394, FireWire, i.Link ってナニ?
簡単にいってしまえば、パソコンと周辺機器を接続するための、新しいインターフェイスだ。正式名称はIEEE1394で、FireWireやi.Linkという呼ばれ方をする。高速にデータをやり取りでき、コネクタが小さく、抜き差しが簡単で使い勝手が良い。FireWireに対応した周辺機器は、ハードディスクやMOなどがある。CD-Rやプリンタ、スキャナなどの周辺機器も発売される予定だ。
最大の特徴はパソコン業界だけでなく、家電メーカーが発売しているデジタルAV機器に採用されていることだ。デジタルビデオカメラやMD、CSチューナーなどに使われていて、AV機器同士やパソコンとの接続を可能にする次世代インタフェイスとしても注目されている規格なのだ。


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