FR1 Utility for Mac OS X

FR1 Utility for Mac OS X について

2004年03月03日
ラトックシステム株式会社

このファイルは FireREX1およびFR1SX の Mac OS X 用ユーティリティ (FR1 Utility) のインストール方法および使用方法について記述しています。

□ 目次

格納ファイルについて
変更履歴について
FR1 Utilityの概要
FR1 Utilityの起動手続きについて
SCSIコンフィグレーションプログラムについて
ファームウェアアップデートプログラムについて
注意事項

１. 格納ファイルについて

FR1 Utilityのファイル構成は下記のようになっています。

ReadMe_OSX_J.html （このファイル）
FR1Utility （アプリケーション）

２. 変更履歴について

Ver4.10 MacOS X 10.2.1以降のバージョンに対応しました。(FireREX1 のLot2 以降に限ります。)
Ver3.11 ドライバを使用せずにFR1Utilityが動作するように仕様を変更しました。
Ver3.10 ルートのパスワードが0文字の場合、正常に動作しない不具合を修正しました。
Ver3.01 MacOSX用初版作成

３. FR1 Utilityの概要

FR1 UtilityはFireREX1/FR1SXのSCSIコンフィグレーションプログラム及びファームウェアアップデートプログラムの2つから構成されます。

SCSIコンフィグレーションプログラムについて
SCSI機器との設定で転送速度を設定できます。また、高度な設定として一部の機器で発生する不具合を回避するための設定等を行えるようにしています。
ファームウェアアップデートプログラムについて
ファームのバグ、新しい機能の追加等によりファームウェアを更新する必要が出てきます。
そのため以前のファームデータを消去し、新しいファームデータを書き込むためのプログラムです。

４. FR1 Utilityの起動/終了手続きについて

●起動手続きについて

FR1 Utilityを起動します。
アプリケーション画面で「Enable FR1 Utility」ボタンを選択します。
再起動します。
FireREX1/FR1SXをパソコンのFireWireポートに接続し、SCSI機器の電源をONにしてください。
（SCSI機器はマウントされません。）
FR1 Utilityを起動します。

●終了手続きについて

アプリケーション画面で「Disable FR1 Utility」ボタンを選択します。
再起動します。

５. SCSIコンフィグレーションプログラムについて

プログラムの概要

FR1 Utilityを起動します。
ダイアログに設定項目が表示されますので変更したい項目を設定します。
「デフォルト」ボタンをクリックすると設定内容が一般的な値になります。
「コンフィギュレーションの設定」ボタンをクリックすると設定内容の書き込みを実行します。
FR1 Utilityダイアログから「Quit FR1 Utility」を選択します。

設定項目について

【転送速度】	＜選択値：非同期, 5MB/s, 10MB/s, 20MB/s　初期値：20[MB/s]＞ SCSI機器との転送速度を設定します。
【SIM Driver mode】	＜選択値：有効／無効初期値：有効＞ B's Crew SIM Driverへの対応を設定します。 (MacOSXで使用する場合は、特に関係ありません。)
【FireREX1/FR1SX SCSI ID】	＜選択値：7固定初期値：7＞現在7固定です。
【ターゲットID】	＜選択値：0 - 7, AUTO 初期値：7＞ターゲットとなるSCSI機器のIDを設定します。 AUTOの場合、0から7まで検索して最初に見つかった機器がターゲットとなります。
【パリティ】	＜選択値：有効／無効初期値：有効＞ SCSIのパリティの設定を有効にします。
【電源ON後　SCSIバスリセットまでの待ち時間】	＜選択値：0 - 30 初期値：0[s]＞ FireREX1/FR1SXの電源ON後すぐにSCSIリセットを発行するとハングアップする機器用に待ち時間を指定します。
【SCSIバスリセット後のSCSIコマンド発行待ち時間】	＜選択値：0 - 30 初期値：1[s]＞ SCSIバスリセット発行後すぐにSCSIコマンドを発行するとハングアップする機器用に待ち時間を指定します。
【1394処理開始待ち時間】	＜選択値：0 - 30 初期値：4[s]＞ Start/Stop Unit コマンド発行後すぐに他のコマンドを発行すると命令を受け付けない機器用に待ち時間を指定します。 (デフォルト：4[s]) ※ Start Unit コマンドを発行しないように設定している場合は1394処理を開始する直前の待ち時間を意味します。
【SCSIバスリセット発行】	＜選択値：有効／無効初期値：有効＞電源ON後FireREX1/FR1SXがデバイスに対しSCSIバスリセットを発行するかどうかを設定します。
【Start/Stop Unit コマンド発行】	＜選択値：有効／無効初期値：無効＞電源ON時Start/Stop Unitコマンドを発行しないとモーターが回らない機器があるため対策用に設定します。
【MAX Payload Size】	＜選択値：512-2048 初期値：1024＞ IEEE1394 Read/Write DataBlockで転送できる最大バイト数を設定します。規格最大は2048Byteですが、転送中にデータエラーが発生する場合にはこの設を1024Byteに変更することによりエラーが発生しなくなります。

６. ファームウェアアップデートプログラムについて

プログラムの概要

FR1 Utilityを起動します。
ダイアログに設定項目が表示されますので「Firmware dataの選択」をクリックします。
ファイルを選択するためのダイアログが表示されます。
Firmware dataを選択します。
「ファームウェアデータの更新」ボタンをクリックするとFirmware dataの書き込みを実行します。
FR1 Utilityダイアログから「Quit FR1 Utility」を選択します。

７．注意事項

FR1 UtilityがFireREX1/FR1SXにたいしてデータの書き込みを行う時は慎重に行うようにして下さい。
（マシンの負荷を軽減するため、他のアプリケーションを終了しておくことをお勧めします。）
特に、Firmware dataを更新中にエラーが発生した場合はFireREX1/FR1SXが動作しなくなるため、注意が必要です。
SCSI機器が正常に動作している場合、[転送速度]以外の設定内容は変更しないで下さい。
不具合の原因になる場合があります。
本プログラムは，改良のため予告なく変更する場合があります。

本製品に関するご質問がございましたら，ラトックシステムのホームページからサポートセンター宛てメールでお問合せください。

ラトックシステムのホームページ：https://www.ratocsystems.com

サポートセンター宛て窓口：https://www.ratocsystems.com/mail/support.html

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