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パソコン自動切替器 PS/2接続 DVI・Audio対応(2台用)
REX-220DVI モニターレポート

(このレポートは2004年1月現在のものです)

NO.1 神奈川県 浜田 幸利 様

1.はじめに

この度は、「REX-220DVI」のモニターに選んでいただきありがとうございます。

私は二年前の夏からDVI接続による環境でPCを使用しております。 当時、DVI接続が可能なパソコン切替器の選択肢は少なく、しかも高価だったので欲しいとは思いつつも購入には踏み切れないでおりました。 そのうち「比較的安価な製品が出てくるだろう」などど希望的観測を持ちながら二年ほど経ち、ついにラトックシステム社の「REX-220DVI」の情報が入ってきました。

早速、Webサイトにて「REX-220DVI」のことを調べていたらモニター募集をしているとのことなので、すぐに応募させていただきました。 正直、モニターに選んでいただけるとは期待していませんでしたので、当選のメールを見たときには本当に驚きました。 とても嬉しかったのですが、同時にモニターの仕事も責任重大だなと思い少し考えました。 しかし、自分自身この製品に非常に興味があり是非使用してみたいと思っていましたし、良い経験になるのではないかと思い、モニターを引き受けることにしました。

2.製品の第一印象

パッケージに本体の背面写真が大きく出ていて、端子の構成などを店頭でも確認できるのでとても良いと思った。

開梱して本体を出した時、「意外と大きいな」という印象を受けましたが、背面の端子数を考えるとこの位のサイズにはなるだろうなと納得。 付属のスタンドで立てて使用すれば比較的狭いスペースでも違和感なく置けるなと思ったが、横置きにすると結構幅を取るので置き場所を考える必要があるかもしれないと思った。デザイン的には賛否両論あると思いますが、個人的にはシンプルで悪い感じはしません。色も落ち着いたグレーで、PCケース・液晶モニター・キーボード・スピーカーを黒で統一している私の環境には違和感なく溶け込んでいる感じです。 唯一気になった点としては、正面にある切替ボタンの質感が少し安っぽいかな?ということぐらいでしょうか。

3.マシン環境


▼PC1:メインマシン※切替器の「PC1」側に接続。
マザーボード ASUS P4P800
CPU Intel Pentium 4 2.4C GHz
グラフィックボード ELSA GLADIAC FX534 LP
OS Windows2000 SP4

▼PC2:サブマシン※切替器の「PC2」側に接続。
マザーボード ASUS CUBX
CPU Intel Pentium III 600E MHz
グラフィックボード ELSA GLADIAC 511 DVI
OS Windows98 SE

▼共通機器
モニター EIZO FlexScan L557 (BK)
(※液晶モニターに接続するDVIケーブルはナナオ製の「DD200」を使用。)
キーボード Windy VANGUARD V101 (BK)
マウス1 マイクロソフト ワイヤレスインテリマウス・エクスプローラー
マウス2 マイクロソフト インテリマウス・エクスプローラー 3.0
スピーカー ヤマハ YST-M101 (BK)


4.セッティングと動作結果

  1. ケーブルの接続とスタンドへのセット

    まず、付属のケーブルを各PCに接続してから「REX-220DVI」本体(※以下、切替器)に接続した。

    次に、液晶モニターに繋がるDVIケーブル、キーボード、マウス1の受信機(※MS ワイヤレスインテリマウス・エクスプローラー)、スピーカー、付属のACアダプタを切替器に接続した。 (※マウス受信機は、USBコネクタをPS/2に変換するアダプタを使用。) (※この時点では、ACアダプタはコンセントに差し込んでいない。)

    各ケーブルの接続には特に問題を感じなかったが、切替器本体を付属のスタンドに立てようとして差し込んだところ、液晶モニターに繋がるケーブルのコネクタがスタンドの一部に少し干渉していて入り難かった。 また、スタンドに立てる時に本体四隅に付いているゴム足が2箇所、スタンドの内側に擦れて取れてしまった。 ゴム足が無いとスタンドに立ててもガタガタするため、取れてしまったゴム足を元々付いていた場所に指で圧着してくっつけ直してから再度スタンドに差し込んだ。
    *** 補足 ***
    現在の出荷製品は、スタンド装着時にゴム足をとれにくくするためゴム足のサイズを改善いたしました。

    スタンドは適度な重量があり、切替器本体を立てた状態で正面のボタンを押しても後ろに動いてしまうことが無いので良い。

  2. 動作チェック

    すべてのケーブルの接続を確認してからACアダプタをコンセントに差し込み、PC1の電源を入れてみた。

    無事にOSまで起動したが、キーボードおよびマウス1(※MS ワイヤレスインテリマウス・エクスプローラー)がまったく反応しない。しばらく悩んだ末、予備で持っていたマウス2(※MS インテリマウス・エクスプローラー 3.0)をPC1本体にUSBで接続してみたところマウスポインタが動いたので一旦マシンの電源を落とす。 とりあえず、切替器に接続しているマウス1の受信機を外して、マウス2を切替器に接続してから再度PC1の電源を入れてみた。 今度は、キーボード、マウス2共に正常動作した。

    マウス2にて一通りPCの操作をしてみたところ、正常に動作しているようなのでとりあえず安心した。

    先ほどのマウス1では受信機のLEDが点灯せず、OSがPS/2マウスとして認識しない。試しにPC本体のUSBポートに受信機を接続すると、受信機についているLEDが点灯してマウスも正常に動作するようだ。

    そこでマイクロソフト社のサイトにて確認したところ、 私が使用していた「Wireless IntelliMouse Explorer」はPS/2では使用できない仕様のものであることがわかった。(現在の「Wireless IntelliMouse Explorer」はPS/2とUSBの両対応)

    次に、PC2の電源を入れてみた。 切替器の正面にある下側のボタンが赤く光るので電源が入っていることが確認できて、とてもわかりやすいと思った。 PC2が起動したのを確認してから、切替器正面の下側のボタンを押してPC2に切り替えてみる。 「ピッ」という少し大きめの音と共に画面が暗転して、PC2の画面に切り替わった。 PC2の方も一通り操作をしてみたが、正常に動作しているようなのでこちらも安心した。

    切替器を通した画像でも滲みや変色といった障害を感じることは無く、安定した画像出力および解像感に満足しました。 画面は、SXGA(※1280×1024ピクセル)モードで問題なく表示することができています。 切替器本体の正面にあるヘッドホン端子にヘッドホンを接続すると、スピーカーの音がきちんとミュートされることも確認しました。

  3. 切替時間の計測

    ボタンを押してから画面が切り替わるまでの時間をストップウォッチで計測したところ、約2.3秒でした。何度か切り替えを繰り返してみたが、ボタンを押してから切り替えたPCの画面が表示されるまでの時間は変化しませんでした。

5.導入後の活用例

とにかく、キーボードとマウスが1組で済むのは非常に助かるものです。

今までは液晶モニターの2系統入力(DVIとアナログ)に2台のPCを接続して、モニター側の入力切替で使い分けていたため、キーボードとマウスはそれぞれのPCに必要でした。 そのため、表示を切り替えた時に切り替える前のPCに接続されているキーボードやマウスを間違えて操作してしまい、誤作動させてしまうことが「よく」ありましたが、それが無くなりとても快適です。 また、切替器導入前はPC2(サブマシン)のキーボードとマウスの置き場所が無く、使用していない時は床に転がしておくような状態でしたがそれも無くなりとてもすっきりした環境になりました。

▼他社製品との比較▼
別の環境で使用しているコレガ社の切替器「corega changer KVMU」(型番:CG-CKVMU )と比較してみました。

  1. 切替時間の計測
    【corega changer KVMU】
    切替時間:約0.2秒(※ほとんど「一瞬」で切り替え完了) (※モニターは、「NANAO FlexScan F77」を使用。)

    【REX-220DVI】
    切替時間:約2.3秒

    【総評】
    「corega changer KVMU」はアナログ出力の切替器であって「REX-220DVI」とはハードウェア的な仕様も違うため一概に比較はできないとは思いますが、単純に切替時間のみを比べた場合「REX-220DVI」の切替時間は「corega changer KVMU」よりもだいぶ遅いです。切替時間は短ければ短いほど良いとは思いますが、使ってみたところ、実用上問題無いレベルだと感じました。
    しかし、頻繁に切り替えて作業をしなければならないような状況だと多少ストレスを感じる時間かもしれません。(※時間の感じ方には個人差があるとは思いますが...)したがって、今の半分位の時間で切り替えられるようになるともっと良いと思いました。(※切替時間がグラフィックカードや液晶モニターの違いなど、PCの環境によって変化するのかどうかは確認しておりません。)

  2. 切替に使用するボタン、およびキーボード操作
    【corega changer KVMU】
    切替器本体にボタンが1つあり、ボタンを押すごとにPCが交互に切り替わる。
    どっちのPCがアクティブになっているかがわかるようにランプが2つ付いているが、ランプ自体が小さいため少々見難い。キーボードの操作によって切り替える方法は、「Ctrl」の2回押し。(※ダブルクリックといった感じ。)

    【REX-220DVI】
    切替器本体にボタンが2つあり、それぞれのボタンを押すことでPCが切り替わる。
    ボタン自体が点灯する仕様で、アクティブになっている方のPCが「緑」、アクティブではない方のPCが「赤」となっている。キーボードの操作によって切り替える方法は、「ScrollLock」を2回押して切替モードに入ってから、カーソルキーの上下でPCを選択するのが基本となる。
    他にも、番号を入力して切り替えるPCを指定する方法や、オーディオのみを希望のPCへ切り替えたり、逆にオーディオだけを切り替えない方法など、幾つかの切替方法がある。(※どの切替方法も、「ScrollLock」を2回押して切替モードに入ってから選択する。) 
    また、切替時の認識音(※「ピッ」という電子音)のON/OFFを設定できる

    【総評】
    本体の切替ボタンが色違いで点灯するので、直感的にアクティブになっているPCを判断することができる。
    キーボード操作による切替方法については、「ScrollLock」を2回押して切替モードに入る動作があるため手順は増えるが、「corega changer KVMU」のように「Ctrl」キーを使った場合よりも誤動作が無いため安全だと感じた。(※「Ctrl」キーは、「コピー・ペースト」や「切り取り」など様々な場面で使用するため、ちょっとした押し間違いが意図しない動作の原因になる。)
    切替時の認識音が比較的大きめに感じたので、ミュートできる機能は親切だと思った。

  3. マウスへの電力供給(PCの電源を落とした後に光学マウスが光りっぱなしになる現象について)
    【corega changer KVMU】
    マウスは、PS/2で接続。
    PCの電源を落とすと、マウスへの電力もカットされる。(※光りっぱなしにはならない)

    【REX-220DVI】
    PCの電源を落としても、マウスへの電力は供給されたままになる。(※光りっぱなしになる)

    【総評】
    PCの電源を落としても、光学マウスが光りっぱなしになってしまうのはちょっといただけない仕様だと思う。M/BのBIOSの設定も関係しているのかと思い、色々と探ってみたが解消することはできなかった。この点に関しては、何か解決方法があるのかもう少し調べてみたいと思っている。

  4. USB端子の有無
    【corega changer KVMU】 USB端子が有る。(※USBケーブルも2本付属する。)
    【REX-220DVI】USB端子は無い。

    【総評】
    キーボードはPS/2で接続する方が何かと便利ですが、マウスに関しては最近はUSBで接続することの方が多いのではないかと思っています。 実際、マイクロソフト社などのマウスは殆どがUSB端子となっており、PS/2端子に変換するためのアダプタが別途付属している状態です。 「corega changer KVMU」はマウスをPS/2接続かUSB接続か自由に選択できますが、「REX-220DVI」はPS/2接続のみとなってしまうので、USB接続でマウスを使用したい人にとっては少し物足りない仕様だと思いました。 また、USB端子があれば様々な周辺機器の接続も考えられると思いました。

▼使用例▼
普通にPCを切り替えて使用するだけでなく、少し変わった使い方としてオーディオのみを切り替えて、PC1(メインマシン)で作業をしながらPC2(サブマシン)でWMAファイルを再生してみました。
メインマシンのCPU占有率を上げることなく、音楽を聴くことができるので割と便利だなと思いました。

6.添付品について

  1. 専用ケーブル

    PCとの接続用の専用ケーブルが2本きちんと同梱されていているので、別途購入する必要が無くそのまま導入できるので良い。ケーブル自体は少し硬めな感じです。長さは約180cmでした。(※私の環境では必要十分な長さでした。)

  2. スタンド

    適度な重量により、本体をしっかりと立てることができるので良いと思う。
    液晶モニターへ接続するケーブルのコネクタが少し干渉してしまう点は改善の余地があると思った。
    ゴム足が取れやすい点も是非改善して欲しいと思った。

  3. マニュアル(取扱説明書)

    マニュアルに関しては、A3サイズのコピー用紙に両面印刷されたものだったので、ちょっと簡単過ぎでは?と感じた。実際、必要な事項は書かれているので問題は無いのですがレイアウトがごちゃごちゃしていて少し読み難いと感じたので、この辺はもう少し考慮してほしいと思った。

7.評価結果

一ヶ月ほどモニターさせて頂いた感想として、全体的に満足のいく出来だと感じました。幸い私の環境では心配していたDVI接続の相性問題も無く、インストールしてすぐに動作したのでとても良かったです。2台のPCをDVI接続にすることができ、やっと待ち望んでいた環境になったのでとても満足しています。

これを機に、このジャンルの製品が各社から出てくるようになると業界の活性化に繋がり、ユーザーの選択肢も増えるのでは?と思ました。

また、以下の点は今後の製品に反映されると良いなと思った点です。

なお、マニュアルの「1-3.各部の名称」欄の【背面】の「5.ファームウェア更新用コネクタ」が良い意味で気になっております。マニュアルには特にアップデートに関しては触れられていませんでしたが、今後のアップデートには大いに期待したいと思っています。

8.おわりに

私自身、モニターレポートを書くという作業は初めての経験だったので、正直大変でした。

レポートを書きながら、「一体、誰がこんな文章を読んでくれるのだろう...」とか、「もっと詳しく書かないとまずいんじゃないか?」など、色々な思いが頭の中を巡り集中できないこともありました。しかし、自分にできることは製品を使って感じたことを素直に記録することしかないと思い、レポートを書き進めて参りました。 至らない点が多々あるとは思いますが、どうかご容赦下さい。このレポートが少しでも、「購入しやすいDVI接続が可能なパソコン切替器」を待ち望んでいた方々のお役に立てれば嬉しく思います。

今回、モニターの機会を与えて下さったラトックシステム社の皆様には深く御礼申し上げます。 また、駄文に最後までお付き合い下さった皆様にも深く感謝致します。 ありがとうございました。

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