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ワイヤレスUSBオーディオアダプタセット
REX-Link1 モニターレポート

(このレポートは2004年4月現在のものです)

No.2 東京都 桑原 和男 様

1.はじめに

はじめまして。桑原です。
作曲、編曲、ミックス&マスタリングエンジニアを仕事にしてます。

REX-Link1新製品発売のニュースを見て以来、仕事柄とても興味を持っていました。特にデジタルアウトを持つワイヤレス機という事で購入も検討していた所、モニターの件をメールで知り、応募する事にしました。

当選した時は、正直びっくりしましたが、とても嬉しかったです。購入前の検討材料に使えるレポートを目指そう!と思います。

2.製品の第一印象

筐体デザインはWEB等での画像で見るよりとても小さく、可愛らしいものです。オーディオシステムとのデザインの相性はちょっと?ですが、受信側のジュークボックスをテーマにしたデザインにはインパクトがあります

パッケージは商品概要がわかりやすく、スペック等もほぼ十分記載されていますが、アナログ出力のレベルとインピーダンス表記はあったほうが良いと思います。

植物性大豆油インキを採用する所など、環境への配慮を感じさせる所はGoodです。

3.マシン環境

Power Mac G4 1GHz Dual CPU(QS2002) OS 9.2.2
iBook (500MHz) Dual USB OS 9.2.2

ホームスタジオではDAT SONY DTC-59ESJでDA変換後、業務用のシステムに接続。
リビングでは本体のアナログアウトからプリメインアンプVictor AX-S313に接続。

4.セッティングと動作結果

接続しただけで、すぐに動作しました。(笑)

USBデバイスマネージャやサウンドコントロールパネルとの親和性が非常に高い商品です。通常のPCにはUSBに接続するだけで使えるので、PC側セッティングは1秒!という超ハイスピードな部分は良いです。

我が家のPower Mac G4には仕事用のDigidesign社のPCIサウンドカードを積んであるため、サウンドコントロールパネルで出力先を内蔵に戻す作業は必要でした。(当然ですが。)

通信距離は見通し10mを満たすもので、問題ありません。見通せない所も壁の材質にもよりますが、かなり頑張って接続してくれます。また、LEDが赤から緑になる時のネゴシエーション時に伝送周波数帯域が十分に確保されないと、音声の圧縮が強くなって、少し音質に劣化を感じる事や、音声の途切れ、ノイズ等が入ることがありますが、REX-Link1を再起動することでかなり安定した動作をします。

5.導入後の活用例

本製品を導入して改善された点は、ワイヤレスによるケーブル引き回しがなくなり、見栄えも良く、セッティングの自由度が高いという部分です。

打ち合わせの時に持ち込まれるノートパソコンの音声を特別なドライバなしでオーディオシステムにワイヤレスで接続できるのはとても便利に感じました。

従来、家庭用のワイヤレスオーディオは伝送に赤外線を使ったFM変調のタイプが多く、S/N比に問題がありましたが、REX-Link1はS/Nが極めて良好な為、とても使えるワイヤレスシステムと思います。

6.添付品について

光デジタルケーブルが付属しているのはとても良いと思います。角形コネクタとの接続になっているのも据え置き機との接続が主な為、良い判断だと思います。また、アナログのケーブルが付属しないのも、デジタルでの接続を促す演出として良いと思います。ACアダプダのケーブルがちょっと硬いのですが、しっかり感があるのは好感が持てます。

マニュアルはREX-Link1の仕様が大変わかりやすい為、あまり熟読されないかもしれませんが、わかりやすく丁寧に書かれています。

7.評価結果

ホームユースとして

使いやすく気軽に接続出来て、少しオシャレ感もあって、場所的なセッティングの自由度が上がるため、とても良い商品だと思います。アナログ出力のクオリティも必要十分で、使い勝手がとても良いと感じました。

プロユースとして
(シビアに使う商品ではないような気がしますが、あえてテストということでシビアなチェックをしました)

入力ソースのスペクトルにもよりますが、4KHz付近と8KHz〜10KHz付近に1dB程度の谷が出来ることあります。このため、少し曇った音質に感じます。

*** 補足 ***
CODECによるものと思われますが、現在解析中です。

レベルをフルビットまで振らせたソースは本機を通過させるとレベルオーバーすることがあります。
また、左チャンネルが右のチャンネルに対して1ワード(サンプル)遅れているので、不思議な広がり感が付加されます。

*** 補足 ***
調査の結果、受信機側に使用しているLSI内部のSPDI/F信号生成回路のサンプリングのタイミングずれにより、光デジタル出力(SPDI/F)では左側出力が右側出力に比べ約22μ秒(0.000022秒)遅れていました(2004年6月現在)。これは、理論的には約7.8mm分のスピーカーの位置ずれに相当いたします。もしヘッドホンや擬似サラウンド再生などで聴感上の影響を感じる場合は、アナログオーディオ出力をご使用下さるようにお願い申し上げます。

また本機の圧縮コーデックは歪み感が聴感上少しわかりやすいです。
シビアな音質が要求されるシーンよりセッティングの自由度を優先させるシーン(スタジオロビーでのBGM再生等)に効果的に使用するのが望ましいと思います。

スタジオでのフィールドテスト

試聴会を中心に使い勝手やデザイン等の意見を聞いてみました。(→スタジオの機材や概要
音質 一段フィルターを通したような音に感じる。音場の広がり感が左側に増える。
位相感が少し乱れる。(デジタル接続時)
デザイン 要望としてはもう少しシャープでクールなデザインが良い。
使い勝手 CM等の映像関連モノの制作時にビデオを再生するTVモニターにREX-Link1を付けて、絵合わせの時のセッティングの自由度が大幅に増して良い。

USBに刺すだけですぐに使えるというインパクトは大きく、有用性が高いと感じました。

要望

音質面では、左右チャンネルのタイミングずれの修正と圧縮コーデックの見直し(パラメータのブラッシュアップ)叉はロスレスエンコードの採用。
デザイン面では、ボディーカラーのバリエーション(フルスケルトン、メタリックカラー、ブラック)が行なわれると、より一層商品性が高くなると思います。
将来的にはメモリー付mp3プレーヤ内蔵機もラインナップに加わると一層便利になると思います。

8.おわりに

モニター使用期間中に我が家に遊びに来てくれた友人のうち3人が購入を決めてしまうという商品性の高さはスゴイ!と感じました。
今回、REX-Link1のモニターの機会を与えて頂いたラトックシステム株式会社とレポート作成時に素早いサポートをしていただいた担当者の方に厚く御礼を申し上げます。

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