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iPod用ワイヤレスデジタルオーディオアダプタセット

REX-Link1P モニターレポート


(このレポートは2005年1月現在のものです)

No.2 長崎県 M.A 様

1.はじめに

私はFM放送草創期よりのラジオファンでした。当時はFMステレオ放送が貴重なハイファイ音源であり,放送内容もNHK,民放ともにおしゃべりよりも音楽専門局だという姿勢が強く,多くのメーカーから力の入ったFMチューナーが発売されていました。

私は当時熊本に住んでいましたが,どうしても国内にまだ数局しかなかったFM民法局の一つであるFM福岡が聞きたくて,5素子の巨大なFM用アンテナを立てて,日によってはモノラルでしか受信できない放送を聞いていました。

ところが近年FM放送局が増えるとともに,肝心な放送内容の方がAM放送と大差のない取るに足らないおしゃべり中心のプログラムに変わっていき,いきおい私の関心もラジオから遠ざかっていきました。

私がラジオ放送に再びに興味を持ったのは,インターネットがきっかけでした。常時接続を導入したのを契機にiTunesでインターネットラジオを試してみると,当時のFM放送以上に各ジャンルの音楽に特化した放送局がネット上にひしめきあっているのに驚きました。私はクラシックとジャズそれに60年代のフレンチポップスを主に聞いていますが,ネット上にはCDに迫る高音質の局がいくつもあります。ただ現在パソコンで受信した放送をBoseWaveRadioで聴くのにFMトランスミッタを使っていますが,アナログ方式の悲しさでもともとレンジが狭い上に日によって受信コンディションが変化し,せっかくのBoseの高音質が100%生かされていません。そこでFMトランスミッタ変わる伝送方法をあれこれ探しているうちにRATOCのREX-Link1の存在を知り興味を持ちました。

しかも今回発売されたREX-Link1Pは,日頃から愛用しているiPod対応ということで、まさに私にうってつけの製品の登場となりました。iPod用の周辺機器は無数にあるのに,残念ながら曲目まで選択できるワイヤレスのリモコンはこれまでありませんでした。そしてこれがiPodをリビングで使いにくくしていた理由でした。(ステレオのそばの小さいiPodを操作するためにわざわざソファから腰を上げたくはない)本製品はその小さいiPod自体をリモコンにしてしまおうという逆転の発想でこの問題を解決しています。まさに掌上のジュークボックスという感じで,iPodの活躍の場がさらに広がりそうです。リビングではBose3.2.1FreeStyleシアターシステムに接続しようと思っています。このシステム,オーディオ再生機としても音の素性がよいのでiPodとのコンビがどんなパフォーマンスを発揮するか楽しみではあります。

2.製品の第一印象

  1. パッケージについて

    えび茶一色の箱に白の線画によるボックスイラストはこの種の商品にしては上品ではあるのですが,iPodの関連商品ということを訴求する力にはやや欠けるような気がします。iPodユーザーにとっては画期的な商品なだけにパッケージデザインにもう一工夫あったらなと思います。

  2. 筐体デザインについて

    受信機は基本的にREX-Link1とまったく同じものです。デザインや色がややキッチュで私のオーディオセットの上に乗せるとどうにもミスマッチです。iPodとの連携が売りの商品なので,iPodと統一感のある白一色のミニマルで高級感のあるデザインに変更されたらよかったと思いました。重量も少し軽すぎるような気がします。大きさは思ったより小さく,設置の場所に困ることはないと思います。

    送信機についてはさすがにiPodを意識した白一色。iPod本体に固定するためのクランプも同様です。このクランプのできがよく,簡単にiPodと送信機を合体又は分離することができます。送信機を装着したiPodはさすがにやや重いものの,掌にすっぽり収まり操作性も良好です。

3.使用環境

送信側 初代iMacRev.B+iTunes,iPod15GB
受信側 BoseWaveRadio,Bose3.2.1FreeStyle

4.セッティングと動作結果

  1. インターネットラジオ

    インターネットラジオ受信用に今となっては旧式となってしまった初代iMacRev.B に433MHzのアクセラレータを載せ,OSX上でiTunesを使っています。

    さっそく送信機をUSBポートに繋げると,ドライバをインストールする必要もなく認識。次はWaveRadioに受信機をアナログ接続。受信機のスイッチを入れると赤のインジケータがこれも何なく緑に変わってあっという間にペアリングが終了。iTunesでお気に入りの放送局を受信してWaveRadioの電源を入れる。と,どうしたことか音がまったく聞こえてこない。確かにインジケータは緑に点灯しているし・・あれこれ原因を探してやっとMacのシステム環境設定のサウンドから「サウンドを出力する装置の選択」を見つけ,Wireless USB Audio CR-TXBO2を選択すると念願のインターネットラジオ受信システムが完成しました。セッティングに要した時間30分のほとんどをこの作業で使ってしまいました。

    音質は今までのFMトランスミッタと比べ物にならないほどワイドレンジでクリアです。今まで聞こえなかった音楽の細部まで聞き取れます。また,無音の部分ではまったくノイズが聞こえないのには驚きました。パソコンの部屋とラジオの部屋は直線で 5mほど離れていますが,ドアを閉めた状態でも受信できました。ただ,送受信機の間を人が通ったりすると瞬間的に音が途切れます。

  2. iPodリモコン化

    まずは送信機とiPodを付属クランプにて合体。先にも述べたようにクランプの出来がよく簡単にiPodと送信機を一体化することができます。手に持ったときはさすがに重く感じますが,掌にすっぽりとはまるような形状となるので操作は実に楽で,iPodは片手で十分操作できます。

    受信機はBose3.2.1FreeStyleと光デジタルで接続しました。受信機のスチッチを入れると例のごとくインジケータが赤く点灯します。ところがiPodを起動し,音楽を再生してもインジケータの色は赤のまま。もちろん音も聞こえてきません。あれこれ試しているうちに重要なことを忘れていたことに気付きました。送信機のスイッチを入れてなかったのです。送信機をパソコンとUSB接続すると自動的にスイッチが入ったものだから,今度もiPodの起動により自動的に電源が入るものと勝手に思い込んでいたのでした。このスイッチがよく考えられており,使用中の誤操作を避けるために突起がなく,指先で押し込むタイプが採用されています。 (だからすぐにスイッチの存在に気付かなかったとも言えますが)

    スイッチを入れるとインジケータも緑に変わりiPodの聞き慣れた曲が,聞き慣れない高音質で流れてきました。実に快適なiPodジュークボックス&リモコンの完成です。もとがmp3なのでCD並みとはいきませんが,リラックスして聞く分には充分の音質です。また同じ部屋の中ならば多少の障害物があっても音の途切れはほとんどありません。

5.導入後の活用事例

先で述べたように今回この製品を使ってインターネットラジオとiPodのリモコン化を実現しました。いずれについても期待以上の音質と利便性が得られ大変満足しています。とはいえ,REX-Link1Pは1セットしか所有しておらず,上記の2者の目的は同時には達成できません。現在は主にインターネットラジオに使用していますが,(価格がこなれてきたら)もう1セット欲しいところです。

6.添付品について

私はいわゆるオーディオマニアではないので,付属のケーブル類で得られる音質で満足しています。ただし,違いがわかる人達にとっては光ケーブルなど少し貧弱に見えるかもしれません。

マニュアルについてはもともとセッティングが簡単な製品なのでこんなものでしょうが,4で述べた設定上の盲点につては記述がなかったようです。

7.評価総合


5で述べたようにREX-Link1Pは性能・機能の面では大変満足のいく製品であることがわかりました。内容が素晴らしい製品だけに,デザインの面では少し残念です。 iPodや本格的なオーディオ装置にひけをとらないような高級感のあるデザインにモデルチェンジできないものでしょうか。

8.おわりに

REX-Link1が登場した頃からbluetoothを含めてワイヤレス製品に興味がありました。他に競合製品がないままに,今回REX-Link1PとしてiPod対応を果たし,さらに商品としての魅力が増してきたと思います。この製品の発表と同時に製品モニターの募集があり,私は躊躇することなく応募しました。届いたばかりの梱包を解き,製品をセッティングし,試聴する一連の作業は実に楽しいものでした。このたびモニターの機会を与えて頂いたラトックシステム株式会社の皆様に厚く御礼を申し上げます。

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