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USBワイヤレスデジタルヘッドホンセット

REX-WHP1U モニターレポート


(このレポートは2005年1月現在のものです)

No.1 東京都 otk 様

1.はじめに

私の場合、音楽をちゃんと聴きたい場合はPCでは聴かず、CD+コンポで聴いています。もちろん、自宅や会社のPCにはCDからリッピングした音楽ファイルがごっそり(こっそり?)入っているのですが、それらはあくまでも、デスクワーク中に軽く聞き流すためのものでしかありません。

理由は単純で、PCの音環境にはあまり期待できないと思っている(いた)からです。大抵の場合、PC付属のスピーカーはコスト削減の影響をモロに受けて貧弱ですし、ヘッドホンを使う場合もPC内部の回路から発生する耳障りなノイズが多く、「いいヘッドホンを使うほどノイズがよく聞こえる」という悲しいありさまです。

それなりの投資をしてサウンド・ボードなどを追加すれば音環境もグッと良くなるはずですが、「軽く聞き流す」目的には大げさな気がしますし、あちこちのPCに投資するのは結構大変です。まして、ノートPCと一緒にUSBの外付オーディオ・デバイスを持ち歩くなんて本末転倒です。

「何かいい解決策はないかなー」と思っていたところに偶然出会ったのが、REX-WHP1Uでした。音信号のデジタル化でノイズがカットできそうですし、小さなUSBデバイスとヘッドホンだけという手軽さも魅力的です。これはいいかも!

2.製品の第一印象

ラトックシステムから段ボールが届き、ワクワクしながら開けてみると意外に大きなパッケージが(写真1)。
写真1
PC関連製品と言えばハデハデで下品なパッケージのものが多いですが、これはシンプルな雰囲気で好感が持てます。

ヘッドホンは、audio-technica社によってチューニングされた密閉型のもの。同社の中クラス以上のヘッドホンでおなじみの機構により、どんな頭でもサイズ調整なしでフィットします(写真 2)(実際、かなり頭の大きな私でも気持ちよくフィットしました)。また、左右のハウジング内にバッテリーやワイヤレス回路を内蔵しているため、当然通常のヘッドホンよりも重いは
ずなのですが、ウイング・サポート機構のおかげで装着感は軽く感じられました。

デザイン的には、ハウジングが曲面的(半球状)でないために見た目がゴツく(大きく)見えてしまう点と、ヘッドホンと送信機の色が違う(なぜ!)点で大きく減点です。オーディオにこだわるユーザーは全般に「高級感」を求める傾向が強いと思いますので、例えば色をシルバーや黒に統一するなど、もっと高級感や高音質なイメージを前面に打ち出したデザインにしたほうがよかったと思います。
写真2

3.使用環境

パソコン

IBM Thinkpad s30、DELL Dimension 4600c、Apple iMac DV400

4.セッティングと動作結果

セッティング

さて、いよいよセッティングです。しかし、REX-WHP1UにはインストールCD-ROM などは付属していません。ヘッドホンを充電している間に説明書を熟読してみましたが、とどのつまり「PCのUSBポートに送信機を挿して、ヘッドホンの電源を入れれば音が聞こえる」という、たったこれだけ。笑っちゃうくらい簡単ですね。あはは。

早速、ノートPC(Windows 2000)のUSBポートに送信機を挿入すると、OS付属のドライバが自動的に読み込まれ、準備が完了してしまいました。充電の終わったヘッドホンを装着して電源をONにすると、送信機のLEDが赤から緑に変わってヘッドホンと接続(リンク)された状態になりました。とりあえずPC上のオーディオ・プレーヤーでオーディオ・ファイルを再生してみると……おおっ、ちゃんと聞こえてます! こうして、セッティングはわずか数十秒で終了してしまいました。

ちなみに、Windows 2000/XPのほか、MacOS 9.2/X、Turbolinux 10 Desktopの各OSで試してみましたが、すべて自動認識されて利用できました(MacOS Xのみ、コントロールパネルで音声出力デバイスを切替える必要がありました)。PCに詳しくなくても「普通のアナログ・ヘッドホンと同じように使える」というのはありがたいですね。

操作


簡単と言えば、ヘッドホンの操作もとても簡単です。右側のハウジング上に電源ボタンとボリューム調整ボタン(+/-)があり、基本はこの3つのボタンだけで操作が完結します(写真3)。各ボタンの形が異なるため、いちいちヘッドホンを外さなくても手探りで操作可能です。

また個人的には、オートパワーオフ機能(数分間無音状態が続くと自動で電源オフ)があることを高く評価したいと思います。
写真3


音質

音質に関しては、さすがオーディオ・メーカーがチューニングしたというだけのことはあり、とてもバランス良くいい音を聴かせてくれます。私はロックやダンス/テクノ系の音楽をよく聴くため、これまではプレーヤのイコライザで低域を強調したりしていたのですが、REX-WHP1Uの場合は調整なしで十分リッチな低音が楽しめます。また、普通に聴く音量の範囲では、ボリュームを上げても音が
ひずむことはありませんでした。

ノイズ

これまでの環境では、音楽再生中にマウスを動かしたり、ハードディスクにアクセスする動作(アプリケーションを立ち上げるなど)をするたびに「ジジジ……」 というようなアナログ・ノイズが聞こえて来て非常に不快でした。

しかし、REX-WHP1Uではそういうノイズがまったく聞こえず、非常に快適です。

ただし、数世代前のノートPC(IBMのThinkpad s30、Pentium III/600MHz)では、Webブラウザなど他のアプリケーションを立ち上げたり、スクロールしたりすると「プチプチプチ……」と音が途切れるノイズが発生しました。音楽だけ再生している間は問題ありませんので、単にCPUの処理が追い付いていないだけのようですが。

ちなみに、Dell Dimension 4600c(Pentium 4/2.4GHz)およびPower Mac G4/466MHzでも試しましたが、通常の使用下ではいずれもそのような問題は発生しませんでした。

ワイヤレス

使いはじめてから気づいたことですが、ヘッドホンがワイヤレス化されると作業中のストレスが非常に少なくなります。キーボードやマウスの操作の際にコードが邪魔になることもありませんし、数メートル先のプリンタの所へ行くくらいならヘッドホンを付けたままで移動できます。音楽を聞きながらソファに寝ころぶこともできますし、某iP○dのCMのようにノリノリで踊りまくることもできます (しかも手ブラで!)。うーん、ワイヤレスって、楽しいです。

 

5.添付品について

REX-WHP1Uには、USBアダプタを好きな角度で使うことができる「マルチアングルUSBコネクタ」(写真4)と、USB延長ケーブルが付いています。特にノートPCや、USBポートが本体裏側にあるマシンで便利でした。
写真4

6.評価結果


私の総合的な評価は「5点満点で4点」というところでしょうか。音質や機能についてはまったく不満はありません。不満が残るのは、前述した本体およびUSBデバイスのデザインと、価格(3万円強?)です。

もちろん「このヘッドホンならばこの価格は妥当」と判断される方もいらっしゃるとは思うのですが、ライト・ユーザーが気軽に手を出せる価格でないのが残念です。

*** 補足 ***
本製品をより多くの皆様にご使用いただけるようにオープン価格とし、お求めやすい価格に改定をおこないました。(2006年3月現在、ラトックダイレクトにて ¥19,800


今後、ユーザーの手持ちのヘッドホンが使えるような、USBデバイス(送信機)+受信機だけの廉価版製品もあるとよいのではと思いました。密閉型のヘッドホンが重いと感じるユーザーも多いでしょうし。

また、USBデバイス1つに対して複数のヘッドホンが接続できる機能(あるいは1台のPCで複数のUSBデバイスを使えるようにする機能)があると、DVDのビデオを見たり、PCで音楽を製作したりするときにちょっと便利だと思います。 まぁ、そんな小さな不満は残しつつも、とても斬新な製品を生み出してくれたラトックシステムには純粋に感謝!したいと思います。

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