USBワイヤレスデジタルヘッドホン
REX-WHP2 モニターレポート
(このレポートは2007年5月現在のものです)
No.1 福岡県 Rey 様
1.はじめに
携帯型デジタルオーディオプレイヤーが市販され始めた頃(当時はMP3プレイヤーと呼んでいました)から、MP3など圧縮した音楽ソースを利用していますが、当初は外出時や出張先でのみでの利用にとどまり、自宅では従来通り、オーディオ専用のコンポで音楽ソースもCDやFMを利用するという形態でした。
これは当時のMP3プレイヤーの容量が32MBや64MBと少なく、MP3化するに当たり圧縮率を重視する必要があり、結果として音質を犠牲にせざるを得なかったからです。また、サポートしているファイル形式もMP3のみでビットレートも128KbpsまでなどMP3プレイヤーの制限もありました。そのため、私の中では携帯型デジタルオーディオプレイヤーで音楽を聴くのは「音に関しては妥協して」聴くということでした。
しかし、その後、携帯型デジタルオーディオプレイヤーも大容量化、高機能化が進み、高ビットレートのMP3やMP3以外のより劣化の少ない形式や無劣化形式の再生が可能になってきました。それにともない、CDなどの音源から変換したファイルが格段に増え、管理の簡便さやCD入れ替えの手間などから自宅でもCDではなく変換したファイルをPCで再生して聴くようになりました。これにより、コンポでCDを聴く機会が激減、その後コンポが故障したのですが修理することなく今に至っています。
変換したファイルが高ビットレートや無劣化であっても、音楽の再生能力が貧弱なPCで聴いたり、外出先など周りがうるさい状況で携帯型デジタルオーディオプレイヤーで聴いたりが当たり前になってくると、すっかりその音に慣れてしまい、最近はCDの「原音の良さ」というものを忘れかけていました。
今回、REX-WHP2のモニターに応募した最大の理由は、忘れかけていた「原音の良さ」をコンポではなくPCで実現できるということです。これまでも、携帯型デジタルオーディオプレイヤー+無劣化のファイル+高性能ヘッドフォンを使えば「原音の良さ」に感じることは可能でしたが、PCでそれもワイヤレスで利用できるという点が何よりも興味を惹きました。
また、ここ最近利用しているBluetoothヘッドフォンで感じていた音飛びやタイムラグも発生しないということだったので、その点にも興味がありました。
2.第一印象

パッケージはコンパクトで無駄はありません。ヘッドフォンは、イヤーパッド部分が回転することで専用の薄いケースに収まり、USB送信機も一緒に格納できるため持ち運びに便利です。ケースはある程度強度もあるため、カバンの中に無造作につっこむことができます。実際、出張用のカバンに他の道具ともども放り込んで持って行ったりしました。USB送信機は一般的なUSBメモリと同じかやや大きい程度です。
3.接続パソコン
ノート型PC3台で利用。
- SONY VAIO VGN-T72B WindowsXp HomeEdition 内蔵無線LAN(IEEE802.11g)使用
- NEC WindowsXp ProfessionalEdition 内蔵無線LAN(IEEE802.11g)使用
- SOTEC WindowsXp HomeEdition 無線LAN非搭載
4.セッティングと動作結果
セッティングは手間いらず
Windows Xpでしか試していませんが、Plug&Playによりセッティングそのものは手間いらずでした。最初にアダプタをUSBスロットに挿すと自動的にドライバが組み込まれます。USB送信機は挿した直後は赤いランプが点灯します。その後、ヘッドフォンの電源スイッチを入れ同期がとれるとグリーンランプに変わるため、使えるようになったかどうかがわかりやすいです。
音飛び・ノイズは解決
当初、音楽再生時に音飛びやブツッというノイズが頻繁に乗るなどしたため、PCの無線LANアダプタとの干渉かと思い、IEEE802.11b/a/gすべてで試したり、チャンネルを変更したりしていたのですが改善がなく、これはどうしたものかと思っていました。
しかし、出張先では無線LANの影響がまったくなかったため、改めて確認したところ、無線LANルータが近すぎた(PCを使っている机の真下の棚で直線距離20cmに設置していた)ことが原因であることが判明。無線LANルータから80cmほど離れると、PC側の無線LANを使用していても音飛びやノイズはなくなりました。通常はそんなに無線LANルータやアクセスポイントに近づくことはないと思いますし、試しにおまけにいただいたUSB延長ケーブルでUSB送信機のみ遠ざけてみると、影響を受けなくなりました。デスクトップPCなどで場所を変えることができないとしても、USB送信機のみ遠ざけてあげると問題はないかと思います。
| *** 補足 *** |
| オプション(別売)のUSBデスクトップ延長ケーブル(RCL-USB-EXT)にて、USB送信機を他の無線機器から離して設置することも可能です。 |
5.本製品で気に入った点・気になった点
音質とバッテリについて
なんと言ってもPCでここまでいい音を聴くことができることが最大のメリットです。PCの貧弱なスピーカとはもちろん、PCの標準音源+高級ヘッドフォンとも比べものになりません。音楽ソースも128Kbps程度のビットレートのMP3と、ロスレスのものとでは明らかに音の違いが感じられます。
また、意外とバッテリが持つことも気に入った点です。毎日1時間以上聴いても1週間以上充電は不要ですし、ゴールデンウィーク前後の3週間ほどは使う機会が少なく、充電もしていなかったため、バッテリはつきてると思っていたのに使えたのは驚きました。
私は、Bluetoothのヘッドフォンも使っていますが、REX-WHP2とは音といいバッテリといい、比較になりません。動画を再生してしてみたところ、Bluetoothで明らかに感じていたタイムラグが、REX-WHP2では感じませんでした。
使い心地について
気になる点は他の密閉型ヘッドフォンでもそうなのですが、長時間使用するとイヤーパッド部分の圧迫感を感じることです。また、ケースに関しては単体で持ちやすいように持ち手があるといいですね。
当初は、無線LANとの干渉による音飛び・ノイズが最大の問題だと思っていたのですが、4で記載したように無線LANルータが近すぎたことが原因であることが判明して以降は、ほとんど気になる点がありません。正直、もっと気になる点があると思っていたのですが、1ヶ月以上使い続けていても特にありません。モニタだから提灯記事しか書かないというわけではなく、実際にそう感じていますので本製品の完成度はかなり高いと思います。
6.おわりに
使用当初、無線LANと干渉していた際はトラブルシュートを試みるなどある意味楽しかったのですが、実際には製品に問題はなく、初心者でも問題なく使えるようです。音がいいので、とっかえひっかえいろいろなビットレートの音楽ファイルやCDを試してみて、久しぶりに懐かしい曲を聴くことができるなどなど楽しいモニタ作業でした。知人に聴かせてみても、PCでの再生とは思えない音の良さに驚いていました。
これまでにも、PDAやデジタルカメラ、インターネットラジオなどのモニタをしたことがあり、なにがしか気に入らない点があるものなのに、本製品に関してはほとんどありません。5の項目に書いた点もたいした問題ではないですし。
強いて言えば、価格でしょうか。これは私はお金を出して買っているわけではないので何とも言えないのですが、ダイレクトショップで\29,800は一般ユーザには少し高すぎるかもしれません。マニアには問題のない価格かもしれませんが、個人的には一般的なPCユーザに使ってもらいたい製品だと思います。量産化が進めば価格ももっとこなれてくるのかもしれません。