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ラトックシステム

独自方式スマートメディアアダプタPCカードREX-SMA01について


(1998.12.24)

ラトックシステムは、ATA方式でないスマートメディアアダプタREX-SMA01Vを開発しました。
「ATA方式でない」方式とはどのようなものか、解説していくことに致しましょう。

【スマートメディアについて】
切り欠け
【スマートメディアアダプタについて】
以下の図は、ATA方式とREX-SMA01で採用した独自方式のスマートメディアアダプタにおけるデータの流れをあらわしています。

アダプタデータの流れ

  1. ATA方式
    ATA方式の場合はアダプタ上に「IDEコントローラ」があり、これが「スマートメディアをハードディスクに見せかける処理」を行っています。
    パソコン側からスマートメディアへのアクセスは、ハードディスクと同じく、セクタ(いくつかのバイトのかたまり)単位で処理が行われています。
    OS標準のドライバが使用できる手軽さの反面、IDEコントローラにあらかじめ埋め込まれた処理は変更できませんので、仕様の変更や不具合などが生じた場合アダプタ本体を買い換えることになります。(例えば、初期のIDEコントローラは16MB以上のスマートメディアに対応していませんでした)

    またスマートメディアのデータは、ページ単位(512バイト)で読み書き、ブロック(4〜8Kバイト)単位で消去するため、アダプタ上にそれらを一時的に格納するためのバッファRAMが必要となります。さらに、それらの処理をコントロールするファームウェアが格納されているROMも搭載しています。

    このような複雑な構造を持つこともあり、ATA方式のスマートメディアアダプタはやや高価なものとなっています。

  2. 弊社独自方式
    コントローラチップ 弊社のアダプタには「IDEコントローラ」「バッファRAM」「ファームウェアROM」を搭載しないコントローラチップ「RG85539」が採用されています。データ処理はソフトウェア(ドライバ)側で行っており、ATA方式では実現されていない問題を、ドライバにより解決することが可能になりました。

    • リムーバブルディスクとして認識
      リムーバブルディスクとして認識。Windows95/98におけるメディアの抜き差しが容易になりました。(メディア交換の際、「PCカードの中止」を行う必要がありません)
    • IRQを使用しない
      IRQ(割り込み番号)を使用しないため、IRQの空きがないパソコンでも使用できます。
    • ライトプロテクトシールを貼っていてもエラーになりません

    仕様の変更や今後発生する不具合に関しても、ドライバのバージョンアップにより対応できる可能性があります。

    また、弊社のコントローラチップ「RG85539」ではバイト単位のアクセスが可能ですので、ソフトウェアを開発することによりセキュリティ機能をもったスマートメディアシステムなどへの応用も考えられます。

    なお、最近多く出回っているPCカードを直接挿入するタイプのビデオプリンタなどは、ほとんどがATA方式をとっているため、弊社スマートメディアアダプタは使用できません。ご注意下さい。

【製品仕様】

【スマートメディア参考ホームページ】

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