ラトックスシステム

新着情報

  1. TOP
  2. 新着情報
  3. 【社内LAN不要】サーバールームのホットスポットを3点計測で把握!停電も察知するIoT監視

【社内LAN不要】サーバールームのホットスポットを3点計測で把握!停電も察知するIoT監視

2026.01.09

室温計測だけでは見抜けないホットスポット(熱だまり)。ハサレポの3点計測で現場の温度ムラを可視化し、サーバーの熱暴走リスクを抑制

目次

サーバールーム温度管理に関する課題

企業の心臓部であるサーバールーム。その安定稼働を守るため、情報システム部門の担当者(以下、情シス担当者)は日々、温度チェックやエアコンの管理に細心の注意を払っていることでしょう。一方、地道に対策を講じていても、
 
「夜間や休日、監視の目が届きにくい時間にトラブルが重なってしまった」

「エアコン故障やエアフローの不良による温度の異常に気づくのが遅れて、冷や汗をかいた」

 
といった事態は、起こり得るものです。
 
情シス担当者は、限られた人的リソースで24時間365日の安定稼働に取り組まなければなりません。サーバールームの温度監視は重要ですが、セキュリティやネットワーク負荷の観点から、社内LANに新しい機器をつなぐことが難しい現場は多くあります。LANに依存しないIoTなら、こうした制約を気にせず導入できます。本記事では、多忙な情シス担当者の皆様に向けて、実務に即した視点で解説します。
 

【本記事で解説する「サーバールーム温度管理の自動化」3つのポイント】
 

  1. 社内LANを使わずに導入できるIoT温湿度管理の仕組み
  2. 温度の異常や停電を早期に検知する方法
  3. 多点計測でホットスポットを見逃さない運用

 
こうした理想の運用を具現化した解決策の一つが、温度管理システム「ハサレポ」です。

温度管理システム「ハサレポ」について

サーバールーム温度管理の限界:見回りでは防げない夜間・休日のリスク

サーバールームの温度管理は、人手の巡回だけでは夜間・休日のリスクに対応しきれません。IoTによる自動監視が、情シスの負担を減らしつつ確実な安全性を確保する鍵になります。
 
サーバーの熱暴走によるトラブルは、業務停止やデータ消失など、大きな損害に直結します。「毎朝温度計を目視する」といったアナログな管理だけでは、突発的な異常への初動がどうしても遅れてしまうことがあります。そこで、遠隔監視を可能にするIoTの活用が注目されていますが、「セキュリティの壁」や「コストの壁」が導入を難しくさせているケースがあります。
 
【温度管理の方法比較】

管理方法 メリット デメリット 情シス
負担
人手の巡回 初期費用ゼロ 夜間・休日に弱い
Wi‑Fi接続型のIoT 導入しやすい セキュリティ審査、ネットワーク設定要
Sub-GHz+キャリア回線(ハサレポ) LAN不要、高セキュリティ 回線の入る場所に設置要

 
サーバールームの温度監視は重要ですが、社内ネットワークへの接続のハードルが高い企業は少なくありません。そこで注目されているのが、IoTによる独立した監視です。

情シスの負担を増やさない、社内LAN接続不要のIoT監視

この章のポイント

  • 社内LANやWi-Fiに接続しないため、セキュリティリスクを最小化できる
  • Sub-GHz帯は電波が遠くまで届き、障害物にも強い
  • ネットワーク審査や設定の負担が減り、導入ハードルが下がる

社内LANにIoTを接続できない企業が多い理由

IoT機器を導入する際、最も慎重になるのが「社内ネットワークへの接続」です。セキュリティポリシー上、基幹システムと同じネットワークに外部機器をつなぐのが難しいケースも多いでしょう。
 
そこで解決策となるのが、通信にWi-Fiとルーターではなく「Sub-GHz帯(920MHz帯)」と「キャリア回線(LTE-M回線)」を採用したシステムです。
社内LAN不使用のIoT温湿度管理システム構成図

社内LAN不使用のIoT温湿度管理システム構成図

LAN不要の温度管理システム「ハサレポ」は、「温度センサーとゲートウェイ間の無線接続」と「ゲートウェイとクラウド間の通信回線」という二層構造で成り立っています。温度センサーのデータはSub-GHz帯の無線接続でゲートウェイに集約され、ゲートウェイはキャリア回線でクラウドへ送信します。

社内LAN・Wi-Fiを使わず通信を独立

Sub-GHz帯のシステムは、社内LANを介さずに独立した無線通信を行います。業務データが流れるネットワークとは物理的に切り離されているため、情報漏洩リスクを最小限に抑えられ、社内のセキュリティ審査もスムーズに進めやすくなります。また、固定IPの割り当てやファイアウォールの設定変更など、既存のネットワークに一切手を加える必要はなく、情シス担当者の負担軽減にもつながります。

設置の自由度を高める中距離通信、電池駆動のセンサー

温度センサーとゲートウェイ間の無線通信距離は、見通し最大500m。Sub-GHz帯は、Wi-Fi等に比べて電波が障害物を回り込みやすい特性があるため、ラックや棚が並ぶサーバールーム内でも、柔軟なレイアウトで設置が可能です。

インターネットを使わず、キャリア回線で完結

温度管理システム「ハサレポ」のゲートウェイは、SORACOMが提供するドコモまたはソフトバンクのキャリア回線(LTE-M回線)を通じて直接クラウドへデータを送信します。インターネットを介さず、配線工事も不要の信頼性が高いIoT専用回線で完結させることで、導入までの時間を短縮します。
 

  • 回線設定済みでお届け:お客様側での通信契約・開通手続きは一切不要。SORACOM SIMの契約、取り付け、通信設定が済んだ状態で届くため、開封後すぐに運用を始められます。
  • セキュアな閉域接続:多くの企業で導入実績のあるSORACOMを利用することで、インターネットの公衆網を介さないセキュアなデータ通信環境を構築しています。
  • 資産管理・監査の負担軽減:基幹システムの資産管理に含める必要がなく、監査時のネットワーク構成図更新や申請の手間も最小限に抑えられます。
🔗参考:SORACOM Air for セルラーのセキュリティ(SORACOM公式)

サーバールーム温湿度監視を自動化:異常時だけ通知する仕組み

この章のポイント

  • 常時監視は不要で、異常発生時だけ通知が届く仕組みを作れる
  • 温湿度のしきい値を超えた瞬間にアラートが飛ぶため、対応が遅れにくい
  • プッシュ通知とメール通知が併用でき、関係者への周知体制を作れる
  • 通知が来ない=正常という状態が保たれ、日常の監視負担を大幅に減らせる
  • 通信切断アラートにより、停電も早期に把握できる

24時間365日の自動監視で“見張り作業”をゼロに

理想的な温度管理は、平常時は気にする必要がなく、何かあった時だけ確実に教えてくれることです。あらかじめ設定した温度・湿度の範囲を超えた場合のみ、即座に通知が届きます。
「通知が来ない=正常である」という状態をシステムが担保してくれることで、担当者は本来の業務に専念できるようになります。

温度の異常と停電の可能性が手元で確認できて安心
温度の異常と停電の可能性が手元のスマホで確認できて安心

温度管理がサーバールーム運用の中心となりますが、本製品は湿度の遠隔監視にも対応しています。国際基準では湿度もあわせて管理することが推奨されており、後半で簡単に触れています。

変化の推移を確認できるグラフ表示

もし異常通知が届いても、それが「一時の負荷による変化」か「エアコン故障による継続的な悪化」かは判断に迷うところです。アプリ上でグラフ推移を確認すれば、現場に駆けつけるべきか、まずは様子を見るべきかの判断がスムーズになります。

通信切断アラートを「停電」の判断材料に

停電による、システムそのものの停止リスクへの備えも重要です。「ハサレポ」には、通信が途絶えた際にアラートを発報する機能があります。ハサレポのゲートウェイはAC電源で動作しているため、停電で電源が落ちてクラウドへの信号が途絶えると、システム側が「異常」と判断します。社内LANが生きているかどうかに関わらず、電源の喪失を外から検知することかできます。これにより、「サーバールーム全体の停電」をいち早く察知する助けとなります。
 
UPS(無停電電源装置)が稼働している間に対応を開始できれば、被害を最小限に食い止めることが可能です。

停電の際の通知の流れ
停電の際の通知の流れ

プッシュ通知とメール通知の使い分け

異常を知らせる方法は、状況に合わせて選べるのがベストです。

  • プッシュ通知: アプリを起動していなくてもスマホに届くため、緊急時の気づきが早まります。
  • メール通知: アプリをインストールしなくても情報共有しやすく、状況の周知に適しています。

サーバールームの温度ムラを可視化:3点計測の重要性と湿度監視

サーバールームはエアコンが効いていても、ラック裏や吸排気付近など、場所によって温度が大きく変わります。そのため、「室内全体の温度」と「サーバー周辺の局所的な温度」の両方を把握することが重要です。本章では、この2つの観点から温度ムラの実態と対策を説明します。

この章のポイント

  • サーバールームは場所ごとに温度差が大きく1点計測では不十分
  • 室温と吸気・排気口の3点計測により、ホットスポットを確実に把握
  • 湿度管理も同時に行うことで静電気・結露リスクを低減

単一センサーでは見抜けないホットスポット(熱だまり)の存在

サーバールームは、一見するとエアコンが効いていて温度が安定しているように見えますが、実際にはラックの裏側や機器の吸気・排気付近など、局所的に温度が上昇する“ホットスポット”が発生しやすい環境です。壁に設置した温度計や、部屋の中央に置いた単一センサーでは、この局所的な温度上昇を捉えられず、「室温は正常なのにサーバーだけが熱暴走する」という事態が起こり得ます。
 
ホットスポットが見逃される主な理由は、次の通りです。
 

  • エアコンの冷気が均一に行き渡らない:ラックの配置やケーブルの取り回しによって、冷気が届きにくい“死角”が生まれる。
  • 吸気・排気の温度差が大きい:サーバーの排気側は一時的に高温になりやすく、室温とは大きく乖離する。
  • ショートサーキット(後述)が発生する:排気の熱風が冷却される前に吸気側へ戻り、局所的な高温を引き起こす。

 
こうした“見えない温度リスク”は、単一センサーでは検知が難しく、複数箇所を同時に計測することで初めて正確に把握できるようになります。

吸気・排気・室内を同時に測る3点計測の効果

ホットスポットが発生しやすいサーバールームでは、どこで温度が上がっているのかを正確に把握することが重要です。そのために有効なのが、吸気・排気・室内の3点を同時に測る多点計測です。
 
サーバーの温度異常は、室温だけを見ていても気づけないケースが多く、特に以下のような状況に注意が必要です。
 

  • 吸気温度が高い:エアコンの冷気が届いておらず、サーバーが十分に冷却されていない可能性
  • 排気温度が極端に高い:サーバー内部の負荷が高く、熱がこもり始めているサイン
  • 吸気と排気の温度差(ΔT)が大きい:ショートサーキット(短絡気流)やエアコン不具合の兆候

 
3点を同時に計測することで、「室温は正常なのに、サーバー周辺だけ危険な温度になっている」といった見落としを防ぎ、異常の原因をより早く特定できます。また、温度の変化がどの位置から始まったのかを把握できるため、初動対応の精度が上がり、トラブルの深刻化を防ぐことにもつながります。

ショートサーキットによる温度ムラを可視化

ショートサーキット(短絡気流)とは、サーバーから排気された熱風が十分に冷却される前に、再び吸気口へ戻ってしまう現象です。エアコンの冷気がサーバーに届かず、排気の熱が吸気側へ循環してしまうことで、サーバー周辺だけ温度が急上昇する“局所的なホットスポット”が発生します。室温は正常でも、吸気・排気の温度差が大きくなるため、単一箇所の温度計ではこの温度ムラを検知できません。
 
多点計測は、このショートサーキット対策にも非常に有効です。たとえば、「吸気側は25℃で通知、排気側は35℃で通知」といったように、位置ごとに異なるしきい値を設定することで、ホットスポットのリスクを考慮した精度の高い監視が可能になります。設置環境に合わせて細かく設定できるため、実態に即した温度管理ができ、異常の早期発見にもつながります。

サーバールームのショートサーキットと温湿度計測ポイント
サーバールームのショートサーキットと温湿度計測ポイント

本体+外部センサーで実現する多点計測の仕組み

「ハサレポ」は、本体内蔵の温湿度センサーに加えて、2本の外部センサーを標準で備えています。温度センサーは電池駆動で、コンセントの位置を気にすることなく設置場所を選定できます。温度は5分ごとに計測、設定範囲から外れていないかはクラウドで判定します。
 

  • 本体センサー:室内の空間全体の温湿度を計測。
  • 外部センサー:吸気口と排気口や特定ラック内など、気になる場所をピンポイントで計測。
温度センサー図解
温度センサー図解

これら3箇所のセンサーそれぞれに対し、通知温度の上限下限を設定できます。

湿度管理で結露・静電気リスクを防ぐ

本体センサーでは温度だけでなく湿度の計測も行います。温度と同様に、湿度の上下限にも通知設定が可能です。 高湿による結露のリスクや、乾燥による静電気のリスクなど、温度管理だけでは防げない機器トラブルに対しても、数値に基づいた対策を講じることができます。

サーバールーム環境の国際基準(ASHRAE)の推奨値

サーバールームの温度・湿度管理には、明確な基準があります。
データセンターの環境基準を策定する国際的な団体 ASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会) は、サーバーの安定稼働を維持するための推奨値を公開しており、多くの企業やデータセンターがこの基準を参考にしています。
 
ASHRAEのガイドラインでは、サーバーの 吸気温度は18℃〜27℃ の範囲が推奨されています。室温が適正でも、吸気側がこの範囲を外れていると、サーバー内部の温度が上昇し、熱暴走につながる可能性があります。また湿度については、相対湿度20%〜80% の範囲が望ましいとされています。

🔗参考:ASHRAE推奨環境リファレンスカード(ASHRAE公式)

小規模から始められるサーバールーム温湿度監視:導入しやすいコスト感

この章のポイント

  • 最小構成で10万円台から導入でき、初期費用を抑えられる
  • ランニングコストも低く、予算化しやすい
  • 小規模導入から徐々に拡張できるため、稟議を通しやすい

最小構成10万円台から始められる理由

大規模な設備投資は、予算の確保や社内承認に時間がかかるものです。工事不要で導入でき、必要な場所に絞って運用をスタートできるのが現実的です。
 

  • 初期コスト: 最小構成で10万円台(税別)から
  • 運用コスト: ライセンス年額15,000円〜(月額1,250円相当)(税別)

コストを抑えたシンプルな料金体系

ライセンス費は、ゲートウェイの台数で決まります。ゲートウェイ1台つきに、温度センサー本体を最大12台まで接続できます。5年間更新手続き不要、お得な長期ライセンスもあります。

温度管理システム「ハサレポ」の最小構成
温度管理システム「ハサレポ」の最小構成

スモールスタートで稟議を通しやすく

「まずは特定の一角だけ監視したい」「予算の範囲内で試したい」といったように、小規模な構成から始め、必要に応じて段階的に拡張していく進め方が可能です。
 
初期費用を抑えて導入できるため、大きな投資を伴わずに効果を確認できる点が稟議でも評価されやすく、情シスとしても提案しやすいのが特徴です。スモールスタートで実績を作り、効果が確認できた段階で追加導入を検討できるため、「まずは小さく始めて、必要な分だけ増やす」という現場に合った運用がおこなえます。

よくあるご質問

Q. 複数台のスマホやPCで同時に監視できますか?
A. はい、可能です。専用アプリやWebブラウザから、複数の担当者様が同時にリアルタイムの温湿度やグラフ推移を確認いただけます。移動中や自宅からでも手元のデバイスで状況を確認できるため、「現場に行かなければわからない」不安から解放されます。
 
Q. サーバールームが建物の奥にありますが、電波は届きますか?
A. お手持ちのスマートフォン(ドコモ/ソフトバンク)でアンテナが安定的に立っていれば、基本的に設置可能です。窓際など電波の入りやすい場所にゲートウェイを置き、そこから500m圏内のサーバールーム内にセンサーを置く、ゲートウェイーセンサー間の電波が弱い場合は中継器を追加するといった、柔軟な配置調整が行えます。
 
Q. どの程度の規模での導入が多いのでしょうか?
A. サーバールーム内でも特に熱がこもりやすい「特定のラック」や「基幹サーバー付近」など、1〜2箇所をピンポイントで監視する運用が主流です。ハサレポはゲートウェイ1台に対し、温度センサー1〜2台といった最小構成から手軽に導入いただけるため、小〜中規模のサーバールームや、まずはスモールスタートで始めたいというお客様に多く選ばれています。

まとめ:IoTの活用で、管理業務に「安心」をプラス

サーバールームの温度・湿度管理は、日々の見回りだけではカバーしきれないリスクが潜んでいます。IoTを活用することで、異常を確実に検知し、必要なときだけ通知を受け取る“安心できる運用”が実現します。
 

  • 人手の巡回では見逃しやすいホットスポットを、多点計測で正確に把握できる
  • 社内LANを使わない独立した通信により、審査の負担を減らし、導入をスムーズに進められる
  • 異常時だけ通知される仕組みで、日常の監視作業を減らし、情シスの負担を大幅に軽減できる
  • 国際基準(ASHRAE)に沿った温湿度管理を実現し、サーバーの安定稼働を支えられる
  • キャリア回線で通信が完結、開通した状態で届くためすぐに運用を開始できる
  • 小規模から始められるため、効果を確認しながら段階的に拡張できる

 
IoTによる温湿度監視は、単なる“見える化”にとどまらず、情シスが安心して本来業務に集中できる環境づくりにつながります。
サーバールームの安定運用を支えるために、まずは小さく、そして確実に始められるIoTの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
 
「ハサレポについて、一度詳しく話を聞きたい」「自社環境で設置可能か相談したい」など、ハサレポに興味をお持ちいただけたなら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
 

関連URL