~ワットチェッカーの電力監視を活用。API連携やクラウド構築などのカスタム対応も解説~

目次
多くの工場・医療現場・研究施設で課題となっているのが、通信機能がない既存機器の稼働管理です。巡回の点検や手書きでの記録は手間がかかる上に、稼働状況や稼働率を正確に把握することは困難です。
このような課題を解決する手段としておすすめするのが、消費電力の推移から稼働状況を可視化する後付けIoTソリューションです。「Wi-Fiワットチェッカー」を3Pコンセントに挟み込むことで、機器のIoT化が可能となります。
この記事では、
を順に紹介します。

「RS-WFWATTCH2」は、機器の電源プラグと3Pコンセントの間に挟むだけで、消費電力、電圧、電流などを計測できるIoT電力計(スマートプラグ)です。Wi-Fiに接続して使用し、計測したデータは1分ごとに本体メモリに保存され、アプリで確認したりCSVで取り出すことができます。

標準仕様だけでも基本的な稼働把握は可能ですが、業務用途ではカスタマイズすることで既存システムとの連携がスムーズになります。
電力の変化は、「動作中」「待機中」「停止中」など機器の稼働状態をそのまま反映します。ワットチェッカーを挟むだけで、このような状態を読み取れるようになります。
機器自体には一切手を加えず、電源から情報を取得します。100V/15A(最大1500W)までの機器であれば、メーカーや年式を問わず導入できます。機器と3Pコンセントの間にワットチェッカーを挟むだけなので、導入のハードルが非常に低いのが特徴です。

ここからは、RS-WFWATTCH2 を業務用途に最適化するためのカスタム対応について紹介します。
当社では、Wi-FiワットチェッカーRS-WFWATTCH2をベースに、ファームウェア変更からクラウド基盤まで、お客様向けカスタマイズを受託することが可能です。
標準仕様とカスタム仕様の違いを、まずは一覧で整理します。
| 項目 | 標準仕様 | カスタム仕様 |
|---|---|---|
| 計測ログの間隔 | 1分ごと(固定) | 任意の間隔に変更可能 |
| データ保存方式 | 本体内蔵メモリに保存 | AWSクラウドへ保存 |
| 他システムでの活用 | ダウンロードしたCSVを読み込み | API連携によるデータ活用 |
| Wi-Fiルーター接続 | 標準アプリで設定 | 大規模導入向けの専用ツールを提供 |

下図のように、可視化したい機器の電源プラグをワットチェッカーに差し込み、コンセントへつなぐだけで設置完了。ワットチェッカーが計測したデータは、Wi-Fiルーターを通じて自動的にクラウド(AWS)上のデータベースへ蓄積されます。

カスタム対応では、ワットチェッカー本体のファームウェア変更からクラウド基盤の構築、データを自社システムへ取り込むためのAPI、保守のための設定ツールまで提供可能です。お客様は自前でインフラ構築することなく、スムーズに既存システムやダッシュボードとのデータ連携をおこなうことができます。
標準仕様では本体内蔵メモリに保存するログを、カスタム対応ではAWSクラウドへ定期的に(例えば10分ごとに)蓄積するよう変更可能です。AWSクラウド側には、機器の増加に合わせて処理能力を自動調整する「オートスケーリング」を組み込んでいます。これにより、サーバーの増設などを意識することなく、初期投資を抑えたスモールスタートから大規模システムへの拡大まで、状況に合わせて柔軟に拡張いただけます。
標準的な仕様では1分ごとのデータ収集ですが、ファームウェア書き換えにより計測間隔の変更にも対応可能。例えば5秒ごとの高頻度計測がしたいといった要望にも応えます。

下図のように、お客様の既存システムからクラウドへHTTPリクエスト(GET等)を送ることで、必要な期間の計測データをJSON形式で取得。自社のシステムやダッシュボードツールにデータを統合し、機器の稼働状況を一元管理・可視化することが可能になります。API Gatewayを通じたセキュアなエンドポイントを提供するため、セキュリティ構築の手間も最小限に抑えられます。

参考:RESTful API とは?(AWS公式)
お客様は、このAPIを自社のダッシュボードや既存システムから呼び出すだけで、計測値を取り込むことができます。デバイス制御やインフラ構築に時間を取られることなく、お客様が得意とするアプリケーションの開発やデータ活用に専念することができます。
大規模導入では、1台ずつ設定する作業が大きな負担になります。
当社では、Windows 11対応の専用設定アプリケーションを提供し、現場の作業効率を高めることが可能です。
これらのカスタム対応により、用途や業界ごとの要件に合わせた柔軟な導入が可能になります。
ワットチェッカーは業界を問わず、幅広いサービスに組み込むことが可能です。特に機器を管理するシステムのサービスベンダーにとって、「稼働状況を遠隔から把握できる機能」は大きな差別化ポイントになります。
実際にワットチェッカーは多様な現場で活用されています。

RS-WFWATTCH2を活用したこのソリューションは、自力でハードやクラウド開発をせずに、短期間でIoTビジネスを立ち上げることができる有力な選択肢のひとつです。当社では、デバイスのカスタマイズからAPIによるデータ連携まで、お客様のニーズに合わせた最適な形を提案いたします。
実際の機器を使って自社の機器での稼働状況を確認したいお客様向けに、検証用機材の貸出を行っております。
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