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■URBモニタリングシステム RSD-URBM01

URBのリクエストパケットやデータをキャプチャリング!


製品概要

URBモニタリングシステム「RSD-URBM01」とは?

URBモニタリングシステム「RSD-URBM01」は、ユーザが指定したUSB機器に対して発行されるURB(USB REQUEST BLOCK)パケットの監視・キャプチャをおこない、結果を解析表示することができる、Windows用アプリケーションです。



USBデバイスのアクセスログ取得やプロトコル解析などに利用可能で、USBデバイスを制御するアプリケーションやUSBデバイスドライバの開発を支援します。

MassStorage BulkOnly プロトコルデバイスをターゲットデバイスとする場合は、CBW/CSWパケットから SCSI CDB 情報を抽出することができ、マスストレージデバイスに対する制御内容の解析を容易にします。

本ユーティリティーでキャプチャリングできるのは、ターゲットとしたUSBデバイスドライバが発行するURBパケット・データのみとなります。それ以外のリクエストはキャプチャリングいたしません。

RSD-URBM01の主な機能は、以下の通りです。

  • キャプチャリングデータをモニタ・ダンプ表示する機能
  • データパターン、データ長、データ転送方向、エンドポイント、SETUPパケット、URBステータスエラー、URBファンクションでのトリガ機能
  • データパターン、データ長、SETUPパケット、URBステータスエラー、URBファンクションでのサーチ機能
  • CSVファイル保存機能
  • キャプチャデータ保存機能
  • フィルタ表示機能


URBモニタリングシステム使用事例

USBデバイスを制御するアプリケーションソフトの開発
<課題>
キオスク端末に搭載されているUSB接続のメモリーリーダーには、メディアの挿入を誘導するLEDがあります。アプリケーションソフトからベンダーユニークコマンドで仕様通り制御していますが、LEDがうまく動作しません。アプリケーションソフトの制御が悪いのか、USBデバイス側が悪いのか、見当がつかずに困っています。


<解決への道>
RSD-URBM01を使ってUSBデバイスへ渡るURBパケットをみることで、アプリケーションソフト側とUSBデバイス側のどちらに問題があるのか、原因の切り分けをおこないます。

RSD-URBM01を使うと、アプリケーションがUSBデバイスにコマンドを発行するのとほぼ同時に、URBパケットを確認できます。

流れてきたURBパケットを常時表示するモードでモニタリングしたところ、自分の発行したベンダーユニークコマンドはUSBデバイスに正しく伝わっている様で、USBデバイスからのレスポンスも正常でした。USBデバイスメーカーへ問い合わせたところ、USBデバイス側のファームウェアの不具合であることが判明しました。

USBデバイスを制御するデバイスドライバー解析支援
<課題>
工場の水温計は、USBでPCと接続されています。組み込みPCはWindows7 Embeddedが搭載されており、USB水温計のデバイスドライバーの開発をおこないました。当初は問題なく動作していま したが、アプリケーションの都合でUSB温度計のデバイスドライバーを変更してから、1週間に1回程度正しい温度が取れない不具合が発生しだしました。原因はドライバーにあることは予想していますが、現象が常に発生するわけではなく、ソースコードを追いかけてもわかりません。


<解決への道>
RSD-URBM01を使うと、USBデバイスへ渡るURBパケットをフリーランで長時間監視し、リクエストやステイタスでトリガをかけることができます。

例えば、URBパケット発行に対するレスポンス(ステータス)がエラーであった場合、フリーランを停止することができます。あらかじめプリセットしたエラーコードを選択したり、任意のエラーコードを設定することもできます。この機能を利用して、レスポンスエラーが発生していることが判明しました。

今回の不具合は、エラーが発生しているにもかかわらず、上位アプリケーションに温度を返していることがわかりました。

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