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【長期休暇・夜間の設備監視に】すぐにできる対策とIoT遠隔監視による備えを解説

2025.12.22

はじめに

企業が長期休業の間も、システムや設備は24時間365日稼働を続けています。現場責任者や情報システム担当者、研究開発部門の皆様が抱えているのは、不在の間の潜在的な不安ではないでしょうか。
 
「休み明けに現場に行ったら、システムがダウンしていた」
「フリーザーの温度が上がり、大切なサンプルが台無しになっていた」
 
そんなことにならないよう、確認のためだけに無人の現場へ出向いた経験がある方もおられるかもしれません。
 
そこで本記事は、「ネットですぐに購入・導入できる不安回避ツール」をご紹介します。さらに後半では、いつも休暇や夜間に現場の状況が見えない不安を感じている方に向けて、「本格的なクラウド遠隔監視システム」についても解説します。

【情シス・インフラ担当向け】現場に行かずに再起動「リブートタップ」

長期休業中のトラブルで影響が大きいトラブルの一つが、ネットワーク機器やサーバーの「フリーズ」です。ルーター、VPNゲートウェイ、監視カメラの録画サーバーなど、長期間連続稼働している機器は、予期せぬタイミングで応答しなくなることがあります。原因が故障であれば交換が必要ですが、実際には「電源を入れ直せば(再起動すれば)直る」ケースも多くあります。
 
しかし、その「スイッチをOFF/ONするだけの作業」のために、誰もいない現場へ出社するのは、コストも精神的負担も大きすぎます。これを解決するのが「リブートタップ(遠隔電源制御装置)」です。

リブートタップとは

見た目は普通の電源タップ(OAタップ)に近いですが、LANポートを備えており、ネットワーク経由で各コンセントの電源供給を制御できる製品です。

無人時の対応に役立つ2つの機能

(1) 死活監視(PING監視)と自動復旧

リブートタップは定期的にルーターやサーバーへPING(応答確認信号)を送信します。もし機器からの応答が途絶えたら、「フリーズした」と判断、自動的にそのコンセントの電源をOFFにし、数秒後にONにします。つまり、人間が気づくよりも早く再起動して自動で復旧、無人設備でのメンテナンスの効率化と省力化がおこなえます。

(2) ネットワーク経由の手動電源操作

自動復旧だけでなく、ブラウザや専用アプリを通じて、遠隔地から特定のコンセントの電源をON/OFFできます。「VPNが繋がりにくい気がするから、念のため再起動しておこう」といったメンテナンスが、現地に出向くことなく完了します。

導入のメリット

  • 即納・手軽さ
    専門的なシステム構築は不要です。当社直販サイトや家電量販店のECサイト等で購入でき、既存のタップと差し替えて設定するだけ。
  •  

  • 費用対効果
    深夜休日の緊急出動コスト(タクシー代、代休対応など)を考えれば、1回のトラブル回避で元が取れます。

 
👉リブートタップの製品詳細・仕様はこちら

【研究室向け】恒温槽などの稼働状況を電力で可視化「ワットチェッカー」

次にご紹介するのは、研究室の恒温槽、フリーザーなど、「絶対に止まってはいけない」「24時間一定の状態で稼働し続ける必要がある」機器の管理です。
 
こうした機器に対しては、「正しく動き続けているか(稼働監視)」「異変はないか(早期発見)」という2つの監視が求められます。
ここで役立つのが、「Wi-Fiワットチェッカー(IoT電力計) RS-WFWATTCH2」です。

なぜ「電力」を見ると安心なのか?

機器の状態は、消費電力(ワット数)に表れます。Wi-Fi対応のワットチェッカーをコンセントと恒温槽やフリーザーなどの機器の間に挟んでおけば、スマホでリアルタイムの消費電力や、推移グラフを確認できます。

生存確認と早期発見

(1)「稼働している」という確実性(生存確認)

現地に行かなくても、グラフ上で電力が安定的に消費されていれば「機器は動いている」と判断できます。

(2) 現場の「異変」をいち早く察知(早期発見)

RS-WFWATTCH2には、あらかじめ指定した電力の範囲を超えると、スマホに通知する機能があります。ワットチェッカーで消費電力を監視することで、機器の『いつもと違う動き』をいち早く察知できます。現場に行ってから気づくのではなく、異常の兆しが現れた直後や故障発生時に把握することで、被害が拡大する前に現場へ駆けつけることが可能になります。
 

  • 電力の急な低下
    機器の完全な停止や設定外のモードへの移行など、通常稼働時からの電力変化が目視でわかる異常。恒温槽やフリーザーにとって致命的であり、即座に担当者へ連絡する判断材料になります。
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  • 電力の急な上昇
    機器の異常やドアの閉め忘れにより必要以上に連続稼働している状態になっているなど、大きな負荷変化として現れる異常。通常稼働時よりも明らかに高い電力を検知することで、休み明けの要点検対象としてリストアップできます。

ワットチェッカーは、振動や波形解析のように経年劣化を検出するものではありません。アプリで電力ログをグラフ表示することで変化を可視化し、現場に行くことなく「生存確認」と「重大な異常への手前の大きな変化」を低コストで把握します。本格的なシステム導入の前の、簡易的なファーストステップとして有効です。
 
早期に気づくことができれば、休み明け一番にメンテナンスの手配をする、あるいは最悪の事態になる前に一時的に出社して応急処置をする、といった先手の対応が可能になります。何も知らずに出社して「全滅していた」という最悪の結末を防ぐのに役立ちます。
 
※ワットチェッカーは100V専用となります。接続機器の定格電圧をご確認ください
※安全性の観点から、熱源機器の遠隔操作には使用しないでください
 
👉Wi-Fiワットチェッカーの詳細はこちら

「止められない設備」を守るクラウド監視

休業中の工場やビルにおいて、生産ラインは止まっていても、インフラは動き続けています。これらが停止・異常動作すると休業明けの業務再開ができず、資産の損失にもつながります。
 
長期休暇中、「温度管理」や「インフラ設備の監視」に対して以下のような不安を感じる場面があるようでしたら、クラウド対応の「IoT遠隔監視システム」導入検討をおすすめします。
 

  • 「冷凍庫の温度が-20℃から-10℃に上がってしまったら、即座にメールが欲しい」
  • 「ビルの給排水ポンプが故障したら、緊急通報してほしい」
  • 「大型空調機や、特殊な産業機器の信号を監視したい」

冷凍、冷蔵が必要な食品・薬品倉庫・フリーザーの温度監視

冷却設備の故障による温度逸脱は、在庫の全廃棄、品質事故につながります。
 
【対策】IoT温度管理システムで、担当者に通知し早期に把握

冷蔵設備や倉庫などに温度センサーを設置。既存の設備に手を加えることなく、スマホで24時間365日のリアルタイム温度監視が可能になります。設定温度を超えた際の即時通知で、重大なロスを未然に防ぎます。
👉IoT温度管理システム「ハサレポ」の詳細はこちら

ビル管理で重要なキュービクルやポンプの警報を通知・遠隔監視

受配電設備(キュービクル)や給排水ポンプの故障は、ビルに断水や漏電などの被害をもたらすリスクがあります。
 
【対策】IoT異常通知システムで、警報盤の信号をスマホ通知

ビルの各設備に電気を送るキュービクルと水を送るポンプ制御盤には、異常を知らせるための無電圧接点が備わっています。本システムはこの両方に接続可能。既存の端子台にIoT通信ユニットを配線するだけで、スマホが「24時間365日の警報監視モニター」に。既存の設備に大きな改造を加えることなく、短期間で遠隔監視をスタートできます。
👉異常通知システムの詳細はこちら

常時稼働が必要なサーバー室の温度異常を通知・遠隔監視

空調停止による室温上昇は、サーバーの熱暴走やシステムダウンの原因となります。
 
【対策】IoT温度管理システムで、室温異常時に情シスとビルの管理担当者へ同時通知

室内に設置した温度センサーの値を常にクラウドで監視。温度異常を検知したら、管理者のスマホへアラートもしくはメールを飛ばします。既存のネットワーク環境に依存せず、独立した通信網で監視できるため、トラブル時の確実な通知手段として最適です。
👉サーバー室の温度管理の運用解説はこちら

証拠となるログの重要性

クラウドを利用したシステムのもう一つの強みは、「信頼できる記録(ログ)」です。
医薬品や食品の管理において、「休暇中も温度が逸脱していなかった」というエビデンスは必須です。クラウド監視システムなら、休業中も24時間自動で記録し、帳票を作成・保存できるため、休み明けの報告業務も大幅に短縮されます。

まとめ:リスクに合わせて、最適な備えを

長期休暇は、心と体を休めるための大切な時間です。その時間を「見えない現場への不安」で台無しにしないために、適切なツールを選んでください。

ケース1:今すぐできる対策

リブートタップやワットチェッカーは、ネットで購入でき、工事不要で導入できる「即戦力」です。
ネットワークのフリーズ対策には「リブートタップ」、100V機器の簡易的な稼働確認には「ワットチェッカー」が最適です。

リブートタップ(当社直販サイト)

楽天市場Amazon

Wi-Fiワットチェッカー(当社直販サイト)

楽天市場AmazonYahoo!

ケース2:抜本的な対策

「温度管理が生命線」「ポンプや高圧設備の停止が許されない」などの場合、簡易ツールではリスクをカバーしきれません。
 
不安で休暇中も気が休まらない…そんな実感があるようでしたら、ぜひクラウドで遠隔監視ができる「IoT温度管理システム」「異常通知システム」の導入を検討ください。
 
当社では、低価格で早期に実現できる既存のサービス活用から、お客様の現場環境(工場、倉庫、ビル、研究所など)に合わせた遠隔監視ソリューションまでご提案しています。
 
「今回の休みはなんとか乗り切るけれど、次はもっと楽に、確実に設備管理したい」
「休み明けに、現場のDXについて相談したい」
 
そうお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
皆様が、トラブルのない穏やかな長期休暇を過ごせることを心より願っております。
 

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