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電源コンセントから稼働状況を可視化!既存機器を後付けIoT化する方法

2026.01.28

~ワットチェッカーの電力監視を活用。API連携やクラウド構築などのカスタム対応も解説~

【本記事で解説「ワットチェッカーのカスタマイズで稼働を監視」4つのポイント】
 

  1. 3Pコンセントに挟むだけで既存機器をあとづけIoT化(100V/1500W対応)
  2. クラウド構築の手間を削減:ハード〜AWS基盤まで当社が一気通貫で構築
  3. 大量導入も効率化:Wi-Fi設定・ファーム書き換えツールを提供
  4. ファームウェアもカスタム可能:計測頻度を1分→5秒など用途に合わせて変更

 

はじめに

多くの工場・医療現場・研究施設で課題となっているのが、通信機能がない既存機器の稼働管理です。巡回の点検や手書きでの記録は手間がかかる上に、稼働状況や稼働率を正確に把握することは困難です。
 
このような課題を解決する手段としておすすめするのが、消費電力の推移から稼働状況を可視化する後付けIoTソリューションです。「Wi-Fiワットチェッカー」を3Pコンセントに挟み込むことで、機器のIoT化が可能となります。
 
この記事では、

  • ワットチェッカーで既存の機器を後付けIoT化できる理由
  • 標準品でできること
  • カスタム対応で広がる活用範囲

を順に紹介します。

コンセントで始めるIoT「RS-WFWATTCH2」とは

「RS-WFWATTCH2」は、機器の電源プラグと3Pコンセントの間に挟むだけで、消費電力、電圧、電流などを計測できるIoT電力計(スマートプラグ)です。Wi-Fiに接続して使用し、計測したデータは1分ごとに本体メモリに保存され、アプリで確認したりCSVで取り出すことができます。

Wi-Fiワットチェッカー RS-WFWATTCH2製品ページを開く

 
標準仕様だけでも基本的な稼働把握は可能ですが、業務用途ではカスタマイズすることで既存システムとの連携がスムーズになります。

ワットチェッカーで機器を選ばずIoT化

電力の変化は、「動作中」「待機中」「停止中」など機器の稼働状態をそのまま反映します。ワットチェッカーを挟むだけで、このような状態を読み取れるようになります。
 
機器自体には一切手を加えず、電源から情報を取得します。100V/15A(最大1500W)までの機器であれば、メーカーや年式を問わず導入できます。機器と3Pコンセントの間にワットチェッカーを挟むだけなので、導入のハードルが非常に低いのが特徴です。

ワットチェッカーのカスタム対応について

ここからは、RS-WFWATTCH2 を業務用途に最適化するためのカスタム対応について紹介します。
当社では、Wi-FiワットチェッカーRS-WFWATTCH2をベースに、ファームウェア変更からクラウド基盤まで、お客様向けカスタマイズを受託することが可能です。
 
標準仕様とカスタム仕様の違いを、まずは一覧で整理します。

項目 標準仕様 カスタム仕様
計測ログの間隔 1分ごと(固定) 任意の間隔に変更可能
データ保存方式 本体内蔵メモリに保存 AWSクラウドへ保存
他システムでの活用 ダウンロードしたCSVを読み込み API連携によるデータ活用
Wi-Fiルーター接続 標準アプリで設定 大規模導入向けの専用ツールを提供

電力データから稼働状況を可視化する仕組み(カスタムの場合)

下図のように、可視化したい機器の電源プラグをワットチェッカーに差し込み、コンセントへつなぐだけで設置完了。ワットチェッカーが計測したデータは、Wi-Fiルーターを通じて自動的にクラウド(AWS)上のデータベースへ蓄積されます。

ワットチェッカーからAWSクラウド、Rest APIを通じた自社システム連携の全体像

 
カスタム対応では、ワットチェッカー本体のファームウェア変更からクラウド基盤の構築、データを自社システムへ取り込むためのAPI、保守のための設定ツールまで提供可能です。お客様は自前でインフラ構築することなく、スムーズに既存システムやダッシュボードとのデータ連携をおこなうことができます。

クラウド保存に対応

標準仕様では本体内蔵メモリに保存するログを、カスタム対応ではAWSクラウドへ定期的に(例えば10分ごとに)蓄積するよう変更可能です。AWSクラウド側には、機器の増加に合わせて処理能力を自動調整する「オートスケーリング」を組み込んでいます。これにより、サーバーの増設などを意識することなく、初期投資を抑えたスモールスタートから大規模システムへの拡大まで、状況に合わせて柔軟に拡張いただけます。

データ収集間隔のカスタマイズ

標準的な仕様では1分ごとのデータ収集ですが、ファームウェア書き換えにより計測間隔の変更にも対応可能。例えば5秒ごとの高頻度計測がしたいといった要望にも応えます。

開発に専念できるRest APIの提供

下図のように、お客様の既存システムからクラウドへHTTPリクエスト(GET等)を送ることで、必要な期間の計測データをJSON形式で取得。自社のシステムやダッシュボードツールにデータを統合し、機器の稼働状況を一元管理・可視化することが可能になります。API Gatewayを通じたセキュアなエンドポイントを提供するため、セキュリティ構築の手間も最小限に抑えられます。
 

参考:RESTful API とは?(AWS公式)
 
お客様は、このAPIを自社のダッシュボードや既存システムから呼び出すだけで、計測値を取り込むことができます。デバイス制御やインフラ構築に時間を取られることなく、お客様が得意とするアプリケーションの開発やデータ活用に専念することができます。

導入と保守を効率化する設定ツールの提供も可能

大規模導入では、1台ずつ設定する作業が大きな負担になります。
当社では、Windows 11対応の専用設定アプリケーションを提供し、現場の作業効率を高めることが可能です。
 

  • Wi-Fi設定を一括で実施
    PCから複数台の設定をまとめて行えるため、導入時の作業時間を大幅に短縮できます。
  •  

  • ファームウェアの書き換え機能
    標準仕様のRS-WFWATTCH2を、自社仕様のクラウド連携モデルへ簡単にアップデート可能。導入時だけでなく、将来的な機能追加や保守にも活用できます。

 
これらのカスタム対応により、用途や業界ごとの要件に合わせた柔軟な導入が可能になります。

さまざまなビジネスシーンに適用できる

ワットチェッカーは業界を問わず、幅広いサービスに組み込むことが可能です。特に機器を管理するシステムのサービスベンダーにとって、「稼働状況を遠隔から把握できる機能」は大きな差別化ポイントになります。

追加できる価値の例

  • 稼働・停止・待機を判別して監視
  • 稼働ログでメンテナンスのタイミングを最適化
  • 実際の使用時間に応じた従量課金モデルの実現
  • 異常の兆候を早期検知し保守サービスを向上

 
実際にワットチェッカーは多様な現場で活用されています。

工場設備の稼働監視(製造業)

  • 課題
    古い設備や多品種ラインでは、装置ごとの稼働率が把握しづらく、生産計画や設備投資判断の精度が上がらない。
  • 解決
    電力の変動から稼働・停止・アイドルを自動判定し、設備ごとの稼働実績をクラウドで可視化。
  • 価値
    ボトルネック工程の特定や、設備稼働率の改善、設備更新の判断材料として活用できる。

医療・介護(各種医療機器)

  • 課題
    医療機器は頻繁に移動するため、「どこにあるのか」「いつ使われたのか」が分かりづらい。
  • 解決
    ワットチェッカーで使用開始・終了を自動検知。稼働ログを部署ごとに管理できるため、機器がどこで使われていたかが把握しやすくなる。
  • 価値
    機器の行方不明や利用状況の不透明さが減り、現場のストレスや探す手間を軽減。

研究施設・大学(分析装置・計測機器)

  • 課題
    複数の研究室で装置を共用しており、利用状況や使用履歴の把握、予約調整が煩雑になりがち。
  • 解決
    電力データから使用開始・終了を自動検知し、利用履歴をクラウドに蓄積して可視化。
  • 価値
    装置の空き状況が把握しやすくなり、利用調整や設備更新判断がスムーズになる。

レンタルリース業(業務用機器)

  • 課題
    貸出機材の実際の使用状況が見えず、メンテナンス時期や課金モデルの最適化が難しい。
  • 解決
    電力データから使用時間を自動計測し、クラウドで利用状況を一元管理。
  • 価値
    利用実績に基づくメンテナンスや課金が可能になり、収益性の向上やサービス品質の改善につながる。

まとめ:IoTまわりの開発をカットし、サービスの本質に注力

RS-WFWATTCH2を活用したこのソリューションは、自力でハードやクラウド開発をせずに、短期間でIoTビジネスを立ち上げることができる有力な選択肢のひとつです。当社では、デバイスのカスタマイズからAPIによるデータ連携まで、お客様のニーズに合わせた最適な形を提案いたします。

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