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■ハードディスク異常状態生成装置 ERHD-151

ハードディスクの異常状態をエミュレート!

ハードディスクの異常状態をエミュレート!
出荷完了品
ハードディスク異常状態生成装置
製品型番 価格(税別) JANコード
ERHD-151 ¥1,200,000 4560161460410
製品写真 注文画面

製品特徴

ハードディスクの異常状態をエミュレート

ERHD-151は、RAIDなどの動作検証をするために、意図的にハードディスクに模擬エラーを発生させる装置です。

ERHD-151の操作はControl PCからRS-232Cを経由し、コマンドを入力することにより行います。
Parallel ATA、Serial ATA双方に対応
3.5inch、2.5inch ハードディスクに対応
ハードディスク内蔵可能 (正常時状態エミュレート及びリビルト対応)

ATAエラーエミュレート機能

(1)ATAのコマンドシーケンス
  ERHD-151でサポートするエラーエミュレーションは、ATAコマンドの4つのプロトコルで発生するエラーを対象とします。
  • Non-Dataプロトコル
  • PIO-Data-inプロトコル
  • PIO-Data-outプロトコル
  • DMAプロトコル

(2)エラー発生シーケンス
  ATAコマンドシーケンス上でエラーエミュレーションのトリガー条件をチェックするポイントは下記の2点です。
  • コマンド処理前
  • コマンド処理後
各チェックポイント毎にエミュレーションするエラー、処理遅延を設定することができます。
チェックポイントの指定は、トリガー条件を登録する際に行います。

(3)エラー種別
 
  1. ATAコマンド応答によるエラー
    ATAコマンド応答遅延 ⇒ 設定されたコマンドの応答時間を設定値分遅らせます。

  2. ATAレジスターによるエラー
    指定されたエラーを模擬します。

    エラー 説明
    CRCエラー 設定されたコマンドの応答をCRCエラーで応答します。
    UNCエラー 設定されたコマンドの応答をUNCエラーで応答します。
    ABRTエラー 設定されたコマンドの応答をABRTエラーで応答します。
    IDNFエラー 設定された範囲内へのRead/Writeに対しIDNFエラーで応答します。
    TK0NFエラー 設定されたコマンドの応答をTK0NFエラーで応答します。
    AMNFエラー 設定されたコマンドの応答をAMNFエラーで応答します。

(4)その他エラー
 
  1. 全コマンドABRTエラー応答
    全てのコマンドに対してABRTエラーで応答します。

  2. 全コマンドを無応答
    全てのコマンドに対して応答を行いません。ステータスレジスタの値は設定可能です。

コマンドラインインターフェイス/スクリプト機能

(1)エラーエミュレーションコマンド
 
コマンド 説明
delay ATAコマンド処理を遅延します。
Error 指定されたエラーエミュレーション(CRC、UNC、ABRT、IDNF、TK0NF、AMNF)を実施します。
all_abort 次のコマンド受信時から全ての コマンドにアボート応答します。
busy 次のコマンド受信時にBSYステータスのまま応答しません。
対象となるコマンドは全てのコマンドです。

(2)エラーエミュレーション制御
 
コマンド 説明
trigger トリガー条件を登録します。トリガー条件の登録はエミュレーション動作が停止のときのみ可能です。トリガー条件は複数設定可能(AND条件も指定可)。
delete 登録されたトリガー条件を削除します。
enable 登録されたトリガー条件を有効にします。
disable 登録されたトリガー条件を無効にします。
cont 登録されたトリガー条件がenableになってから条件成立を繰り返す回数を設定します。
トリガーがdisableの場合は本カウントはカウントされません。
ignore 登録されたトリガー条件がenableになってから条件成立を無視する回数を設定します。
トリガーがdisableの場合は本カウントはカウントされません。
run エミュレーション動作を開始します。本コマンドはトリガー内では使用できません。
stop エミュレーション動作を停止します。
show トリガーのログを表示します。

(3)トリガー条件
 
トリガー条件 説明
cmd_count_gt トリガーが有効になった後の受信したコマンド数がcount以上の場合(対象:全コマンド)。
time_expire トリガーが有効になった後、システム内部時間がtime時間経過した場合。
lba_range Hostからの要求アドレス(LBA)が指定された範囲内であった場合。
hw_rest ハードウェアリセットを受信した場合。
sw_rest ソフトウェアリセットを受信した場合。
recv_cmd 現在受信しているATAコマンドがcommandである場合。

(4)汎用コマンド
 
コマンド 説明
echo”test message” 引数で指定された文字列「test message」をコンソールに表示します。
date システムの時間(日時)を表示、設定します。

(5)スクリプト機能
  (1)〜(4)の各種コマンドの組合せにより、複数動作をスクリプト設定することができます。

ATAコマンドロギング機能

ERHDは最新のATAコマンドログを5000個収集できますので、エラーエミュレート時のコマンド状況把握が容易にできます。
Hostから要求されたATAコマンドをロギング

 

  1. ATAレジスター値
        
    • Device Control レジスタ
    • Feature レジスタ
    • Sector Count レジスタ
    • LBA/CHS レジスタ
    • Command レジスタ


  2. ATAコマンド受信時間(ミリ秒)
    ※本機がStartした時間が基準
エラーエミュレーションのログ
  ユーザーによって設定されたトリガー毎にATAコマンドログを保持します。
保持するログの範囲はトリガー条件が成立したATAコマンドの前後5000(合計10000)アクセスです。
  ※繰り返し条件が成立した場合は最新のトリガー条件が成立したATAコマンドの前後を保持します。
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