RAID監視マネージャーの健康状態欄に「注意」または「危険」と表示されました。ハードディスクを交換した方がいいですか?

RAID監視マネージャーの健康状態欄に「注意」または「危険」と表示されました。ハードディスクを交換した方がいいですか?

本製品を経年使用しているとハードディスクのS.M.A.R.T.情報(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)のいずれかの項目に問題が蓄積される場合があります。
専用アプリケーション「RAID監視マネージャー」では現在値または最悪値が閾値を下回ることがあれば、ハードディスクが健康な状態ではないと推測し、健康状態の欄に「注意」や「危険」の表示をおこないます。
ハードディスクの取り扱いについては、以下の各状況を目安としてください。
 

◆1台のハードディスクが「注意」の場合

SINGLEやRAID1モードの場合:

すぐにハードディスクを入れ替える必要はありませんが、今後「危険」となったり、動作しなくなる恐れがあるため、RAID1モードで運用している場合は、異常が発生した際にすぐにリビルドをおこなえるよう同容量のハードディスクをご用意ください。
また、SINGLEモードで運用している場合は、念のため定期的に他のストレージにデータをバックアップしてください。
 

RAID0やJBODモードの場合:

いずれかのハードディスクに異常が発生すると読み出すことができなくなりますので、すぐに他のストレージにデータをバックアップし、更に定期的にバックアップすることをお勧めします。
また最悪の場合を考え新しいハードディスクを2台ご用意ください。
 

◆1台のハードディスクが「危険」の場合

どの動作モードでもすぐに動作しなくなる可能性がありますので、いずれかのハードディスクに「危険」が表示された場合は、必ず他のストレージにデータをバックアップしてください。
また、新しいハードディスクを 1台ご用意ください。
 

RAID1モードの場合:

障害ハードディスクと同容量の新しいハードディスクを交換し、リビルドをおこなってください。
 

SINGLEモードの場合:

新しいハードディスクと障害ハードディスクを交換し、バックアップしたデータをコピーしてください。
 

RAID0やJBODモードの場合:

いずれかのハードディスクに異常が発生すると読み出すことができなくなりますので、新しいハードディスクと障害ハードディスクを入れ替え、RAID0またはJBODを作成し、バックアップしたデータをコピーしてください。
 

◆2台のハードディスクが「注意」や「危険」の場合

どの動作モードでもすぐに動作しなくなる可能性がありますので、必ず他のストレージにデータをバックアップしてください。
また、新しいハードディスクを2台ご用意ください。
できればハードディスクに異常が発生する前に新しいハードディスクでRAID(SINGLE含む)を作成し、バックアップデータをコピーしご利用ください。
 

◆暗号化ディスクを作成している場合

RAID1モードの場合:

もう一方のハードディスクが正常に読み書きできる状態であれば、本製品の電源オン状態で、障害が発生したハードディスクを同容量のハードディスクに取り換えることで、リビルドすることが可能です。リビルドが終了すれば、RAID1モードでの運用が可能です。
2台のハードディスクに「注意」や「危険」が表示された場合は、必要なデータをバックアップ後、暗号化を解除(データは消去されます)します。次に、新たにハードディスク 2台でRAID1を作成し、暗号化ディスクを作成後、バックアップデータをコピーしご利用ください。
 

SINGLEモードの場合:

一方のハードディスクのみでご使用いただく形となります。新しいハードディスクを取り付けても同ハードディスクに暗号化情報が書き込まれていないためご使用いただけません。ただし、いったん暗号化を解除(データは消去されます)し、新たにハードディスク 2台で暗号化ディスクを作成し、使用することは可能です。
 

RAID0およびJBODモードの場合:

暗号化したハードディスクに異常が発生した場合、データを読み出すことができなくなり、また暗号化の解除もできず、本製品をそれ以降ご使用いただけなくなります。
RAID0およびJBODモードで運用する場合は、暗号化をおこなわずご利用いただくことを推奨します。

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